宮藤官九郎作・演出の舞台で、宮崎あおいが30歳も年の離れた男性と結婚!?

2011/10/17 18:25 配信

芸能一般

宮藤官九郎の作・演出の「大人計画ウーマンリブVOL.12 サッドソング・フォー・アグリードーター」に出演の岩松了、宮崎あおい、宍戸美和公、田辺誠一、松尾スズキ(写真左から)撮影=田中亜紀

6月から7月にかけて東京と大阪で公演された、宮藤官九郎の作・演出による「大人計画ウーマンリブVOL.12 サッドソング・フォー・アグリードーター」が10月22日(土)にWOWOWで放送されることが決定した。同作は、宮藤が作・演出を手掛ける大人計画のユニット「ウーマンリブ」の公演で、6月10日~7月10日に東京・本多劇場、7月13日~18日は大阪・シアター・ドラマシティにて上演された。

今回宮藤は、「自分の考えたストーリーをわりとストレートにやりたい」という思いで、“家族”を題材に“人はどこまで分かり合えるのか“というテーマで作品を執筆。老舗の和菓子店を営むタツオ(松尾スズキ)は、娘の翠(宮崎あおい)の恋人を跡取りにしようと考えていた。しかし、5年ぶりに帰ってきた娘が連れてきたのは、翠とは30歳は年の離れた犬吠(岩松了)だった。田舎暮らしで職人肌のタツオと、都会から来た自称アーティストの犬吠の2人は分かり合うことができるのかを痛快に描いたホームコメディー。

和菓子店が舞台のステージは、店舗部分や、住居となる居間、2階の部屋やベランダなど4つに区切られ、それぞれの場所で物語は展開する。笑いをふんだんに織り交ぜてストーリーは進み、中でも、荒川良々が扮(ふん)する、未来からやってきたというボイジャーは、作品の面白さを盛り上げる。また、翠を演じる宮崎は、タツオとのけんかや、犬吠とラブラブな雰囲気を体当たりで挑戦する。さらに見どころの1つは、翠と幼なじみのけん坊(田辺誠一)がギターを弾きながら歌うというシーン。この楽曲は、ミュージシャン・向井秀徳が手掛け、同作のオリジナル・サウンドトラックのCDも発売。

同作のテーマを表現する、タツオと翠、犬吠によるけんかの場面はコミカルに描かれ、タツオたちはけんかを通してお互いの気持ちに向き合っていく。宮藤は「なんで親子なのに分かり合えないんだろう」というはがゆさや、「男2人、同じ世代なのにこうも違う」といった比較を浮き彫りにして、「(お互いを)分かろうとするんだけど分かり合えないを抽出しました」と明かす。また、父親とうまくいかない娘という役どころの宮崎について、「基本的に機嫌が悪い女の子の役(笑)。でも、彼氏の前ではかわいこぶるんです」と語った。