NHK総合で放送中の大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」で主演・江を演じている上野樹里が、'12年1月8日(日)より新たにスタートする「平清盛」で主演・清盛を務める松山ケンイチにバトンタッチする式が11月6日同局で行われた。
これまでの華やかで敷居の高かった江の城のセットだったスタジオもガラリと様変わり、敷居も低くなった清盛の育ての父・忠盛(中井貴一)の屋敷へ足を踏み入れた上野は「美術がまったく違う。江を見てくれてる方々も清盛を見てガラッと印象が変わると思います。撮影中は、役者陣らと情報交換して、ありとあらゆる健康にいいことを試し体調管理を心がけました。本番はみんなで集中していい芝居をしてチームワークを高めました。清盛は大きな声を出すこともあると思いますので、のどのケアもしていただいて頑張ってほしいです」とアドバイスとエールを送った。
これを受け、松山は「参考になります。今は食事に気を付けて体調管理を整えています。でも1番は撮影時間が押さない(伸びない)こと。ダラダラと朝4時までやらないように。ねぇ、撮影部のみなさん! 」と前日は明け方まで撮影をしていた自分たちを叱咤し、「女性キャストが少なく男子校のようで、いい方向につながっていると思いますが、本番では気持ちの切り替えをして最高のパフォーマンスをしていきたいです」と改めて気を引き締めた。
大河ドラマは、東日本大震災で被災した人々から反響が多かった。上野は「今でも震災は新しい記憶として残っています。今は、江のゆかりの地を回り、チャリティー活動を行なっていますが、現地で募金など参加していただいた皆さんの気持ちが被災地に届けばいいなと思います」と語った。また、松山は「ドラマや映画は心の栄養剤だと思っています。今、大変な思いをしている人、前向きになれない人、心が疲れている人のため清盛を魂を込めて演じます。“生きることに夢中になろう”というテーマのドラマ。たくさんの方々に見てほしい」とPRした。
また、恒例となっている作品ゆかりの名産品を交換。江からは3姉妹が、母・市(鈴木保奈美)、養父・柴田勝家(大地康雄)と過ごしたもうひとつの故郷・福井の冬の味覚「越前ガニ」を松山へ。また、清盛からは舞台のひとつとなる広島の名産品の化粧筆「熊野筆」を上野へ贈呈した。熊野筆は、なでしこジャパンが国民栄誉賞を受賞した際の副賞として贈呈されたことで話題で、なでしこの人気にあやかりこの商品にしたという。
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