12月放送のSPドラマ「愛・命」で、渡辺謙が妻の南果歩と結婚後初共演!

2011/11/09 05:00 配信

ドラマ

結婚後としては夫婦初共演となる南果歩と渡辺謙、そして永作博美(写真左から)

12月にテレビ朝日系で放送される、警察や役所などを頼ることができない人々の最後の“駆け込み寺”を開設した男性の実話を基にした渡辺謙主演のドラマ「ドラマスペシャル 愛・命~新宿歌舞伎町駆け込み寺~」に、渡辺の妻で女優の南果歩が出演することが分かった。渡辺と南はこれが結婚後初共演で、別居中の夫婦を演じる。渡辺は「同じ家の人間が同じ台本を読み、それぞれが役について考えながら、同じ時間を過ごすことは初めての経験でしたし、妙な感じでした(笑)」と“夫婦初共演”の感想を語った。

同ドラマは、渡辺が「愛、そして命」をテーマに、現代の日本で未来を見失っている人たちに希望を与えるドラマを作りたいという衝動に突き動かされて企画された。渡辺が演じる玄秀盛氏は、どん底の幼少期を送り、中学時代からグレ始め、成人後には金の亡者となって30以上もの職を転々としてきた言わば人生の“落伍者”。だが、自分が白血病の原因ウイルスに感染したことを知ってから、玄氏は自らの死と向き合い、生きていることの証しを得るために弱者救済のボランティア活動に目覚め、これまでに1万人以上の人を救済してきたという実在する偉大な人物。そんな玄氏の激動の人生を、渡辺と名匠・石橋冠監督のタッグで描く。共演は、永作博美、南果歩、風吹ジュン、緒形直人、かたせ梨乃、市毛良枝、山本學、伊武雅刀ら。

南が演じるのは、平山秀盛(渡辺)の妻・安枝。秀盛の女性関係にも寛大な態度を見せる強さを持つ強い女性。一見、夫に無関心そうに見えるが、実は秀盛の性格を誰よりも理解し、常に身を案じている。理想的な夫婦として知られる渡辺夫妻だからこそ表現できる深い“絆”が描かれる。

渡辺は、妻・南との共演について「彼女も石橋監督が大好きなのですが、一緒に仕事をしたことがなくて、今回の作品に興味を持っていたんです。その時はまだ平山安枝役が決まっていない状態で、彼女が『どうしてもやりたい』と言ったこともあり、今回の夫婦共演が実現する運びとなりました」と打ち明けた。

また、無事クランクアップを迎え「久々に人間が持っている五感を全て吐き出していく役をやらせていただいたので、演じているというよりは自分の体、魂をぶつけていくような感覚でした。クランクアップの瞬間は達成感よりも“本当に終わったのかな?”という思いの方が強かったです。僕自身はもちろんこと、この作品に関わったみんなのチャレンジが凝縮された、まさに『挑戦作』。この作品が皆さんにどう受け取られるのか、不安でもあり楽しみでもあります」と、達成感をにおわせた。

一方、渡辺たっての希望で出演が決まった、フリージャーナリスト・中原洋子役の永作は「ホッとしています(笑)。かなりやんちゃな女性で、台本からは若い印象を受けていて少々不安がありました。ただ、撮影が進むにつれて、『必死で生きることに若いも老いもないですね』と、渡辺さんとお話したのを覚えています。それくらい情熱的な女性でした」と振り返った。