フジテレビ系で放送中のTVアニメ「ワンピース」が10月より新章「最後の海“新世界”編」に突入し、新主題歌「ウィーゴー！」が登場した。そのCDシングルが11月16日（水）にいよいよ発売。歌い手のきただにひろしが思いを語った。
――「ウィーゴー！」は、初代主題歌「ウィーアー！」のスタッフが最集結して作られた曲ということでしたが、全員そろった時はどんな思いでしたか？
12年ぶりなんですが、実は12年ぶりに会ったという訳ではなく、しょっちゅう会っているスタッフだったので、そんなに久しぶりという感じはしなかったですね。ただ、スタジオに集結した時は“みんなで頑張ろう”的な決意のオーラは出ていました。「ウィーゴー！」は、作品のために作った、アニソンな歌じゃないですか。「ワンピース」のために愛を込めて作ったtheアニソン。作詞者も作曲者も僕も自信を持っているところがあるので、そういう決意がみなぎっていましたね。そして自信を持って作りました。楽しかったです。ただ、自信もあったんだけど、プレッシャーもあったんですよ。原作者の尾田（栄一郎）さんには気に入ってもらえたので、今度は「ワンピース」のファンの人にどこまで気に入っていただけるか？ 喜んでいただけるか？ というのがポイントだったりしますね。
――実際、「ウィーゴー！」は歌うのがすごく難しいですよね。どうすると格好よく歌えるのでしょうか？
テクニック的に難しい箇所がいっぱいあるんですよ。全体的に「弾んだ感じ」「跳ねた感じ」を出せればいいかなと思います。箇所箇所にすごく跳ねたところがあるので、そういうところがうまくできればいいかなぁと思います。例えば、バスケットボールをボンって突いたら、ボンって返ってくるじゃないですか。ボンって返ってくる感じを声にも出せれば、弾んだ感じが出て、さらに明るさが出て格好よく歌えると思いますよ。
――「ウィーゴー！」の歌詞の中で気に入ってるフレーズはありますか？
レコーディングで（作詞担当の）藤林（聖子）さんから歌詞の意味を教えていただいた時に、「あぁ、なるほど！」と思い、良いテークをとらなきゃってのがありました。Dメロなんですが、“俺たちはここまで来たぜ”というフレーズがあって、その後に“俺たちは行く”って続きます。“俺たちは”っていうのが繰り返されるのって、作詞的におかしいですよね。実は“俺たちは”ってのは、英語で“ウィーアー”なんですよ。“俺たちは行く”で“ウィーゴー”なんですね。“俺たちはここまで来たぜ”の1行で「ウィーアー！」の今までの12年間を現しているんですよ。次の行の“俺たちは行く”っていうのは、「ウィーゴー！」の決意。これからの冒険の決意。ゴールまで誰も置いてかないぜ！ という。回想と決意。それをこのDメロで歌ったつもりです。ここの部分は、すごく重要に大事に録りました。歌詞自体も、矢印があったり顔文字があったり、すごく面白いですよね。物語がすごく分かりやすく、世界観が出ていますよね。
――「ウィーゴー！」を歌っている時に思い浮かぶワンピースのシーンはありますか？
シャンクスが、ルフィに麦わら帽子をかぶせるシーンですね。ルフィが海賊王になるって決めた瞬間って、シャンクスが帽子をかぶせて、「これを返しに来いよ！ おまえ、海賊になるのか？ ははーん！」ってシーンだと思うので。ここからがスタートなので、夢の始まりを歌う歌詞のところは、あの絵が見えますね。僕の好きなシーンなんですけれども。
――最後にこの記事を読んでくれた皆さんへメッセージをお願いします。
「ワンピース」は新章という新たなステージを迎えて、これからさらにドキドキワクワクの冒険劇が始まると思うんですよ。パワーアップしたみんなの冒険劇が。そこで、テーマ曲としてみんなの心をつかんで放さないような“ウィーゴー”になってもらえたらな、と思います。これからも愛情を込めて「ウィーゴー！」を歌っていきますので、ぜひよろしくお願いいたします！
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