演劇界の若手劇作家・演出家としてもっとも注目されており、'10年2月には「わが星」にて新人劇作家の登竜門とされる岸田國士戯曲賞を受賞した、柴幸男。彼の代表作ともいえる「あゆみ」が、東京にて上演中、来週12月7日(水)~は横浜にて上演される。
「あゆみ」は、女性キャスト全員が一人の女性を演じる演出に基づいた作品。'08年1月、20分の短編版として劇作家協会東海支部プロデュース「劇王Ⅴ」にて長久手町文化の家 風のホールにて初上演された。惜しくも劇王はとれなかったものの、作品の評価は高く、同年6月、東京・こまばアゴラ劇場にて長編版「あゆみ」を上演。東京の小劇場界に口コミで広まり、計7日間という短い公演期間で1000人超えの動員を記録した。その後も短編版は各地で上演され、'10年には名古屋、大阪、岐阜にて長編版が上演されていった。
今回はそこからさらに改訂を加えてバージョンアップした作品。愛知から始まり、大阪、岐阜、東京・横浜と上演され、地方演劇と東京演劇をつなぐ作品のひとつともいえる。「あゆみ」は文字通り歩み続けていく。
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