中谷美紀が1人3役をこなした初舞台がテレビ初登場!

2011/12/06 13:41 配信

芸能一般

中谷美紀が、初舞台にして、妻、愛人、愛人の娘の3役を。不倫をめぐる3人の女性の胸のうちを描き出した

中谷美紀の初舞台「猟銃」が、2012年1月14日(土)にWOWOWで放送されることが分かった。

本作は、井上靖の短編小説「猟銃」が原作。アカデミー賞、グラミー賞受賞歴を持つ、カナダの映画監督、フランソワ・ジラールが演出し、日本とカナダの共同制作で舞台化。'11年9月7日~10日にはカナダ・モントリオールで、同年10月3日~11月27日に日本全国6カ所にて上演された。

本舞台は1人の男の13年にわたる不倫愛を、妻、愛人、愛人の娘の3人の手紙の形式で描く。豪胆にふるまいながら13年の屈折を隠しきれない妻、つつましやかな語り口で、愛の虚実を赤裸々に説いてみせる愛人、大人の愛を知りとまどう少女ら3人の女性。舞台初出演の中谷が1人3役をこなし、90分以上の独白劇を展開する。ストーリーは、以前見かけた猟銃を持った男性の姿を題材に、雑誌に「猟銃」と題する詩を寄稿した“私”のもとに手紙が届く。それは、詩の題材は自分ではないかという男性からで、ぜひ自分が持っている3通の手紙を読んでほしい、と書かれていた。続いて送られてきた3通の手紙は、男性の妻・みどり、愛人・彩子(さいこ)、彩子の娘・薔子(しょうこ)(すべて中谷)から男性にあてられたもので、不倫愛をめぐる、3人の女性の十数年にわたる思いがつづられていた。

舞台上の水に映る鏡像や、暗闇に浮かび上がる文字、着物に映し出される光の文様など、日本的な美を意識したジラールの演出が、中谷の演技と一体となり、芸術作品のような舞台に仕上がっている。中谷は、出演映画「シルク」の監督のジラールから打診を受け、舞台初出演を決め、自らの提案で3役を演じた。