宮藤官九郎、夏川結衣が夫婦役!舞台「アイドル、かくの如し」上演スタート

2011/12/08 17:33 配信

芸能一般

左から、祥子役の夏川結衣、古賀役の宮藤官九郎、くらら役の上間美緒。舞台「アイドル、かくの如し」で宮藤と古賀は夫婦役に撮影=柴田和彦

宮藤官九郎と夏川結衣が夫婦役で共演する舞台「アイドル、かくの如し」の公開舞台稽古が、12月7日、都内にて行われた。

同舞台は、劇作家、演出家、俳優、映画監督と多彩な才能を発揮し続ける岩松了の書き下ろし最新作で、夏川結衣は舞台初出演となる。端くれの女優と、その女優にほれた男が夫婦となり、設立した芸能事務所で見出した一人のアイドル。すべてが順調なはずだったが、事態は思わぬ方向へと動き出す。経営者夫婦の古賀(宮藤)と祥子(夏川)、所属タレントでアイドルのくらら(上間美緒)、くららのマネジャーの百瀬(津田寛治)と本間(足立理)、くららの母(宮下今日子)、くららの売り出しにひと役買った作詞家の池田(岩松了)らが、くららがスキャンダルに巻き込まれたことで、それぞれ個人的窮地に陥り、思いが錯綜する。そこに群がる人々の思惑と夫婦の愛の源流が明るみになっていく、コメディーでありサスペンス。

作品は'11年12月8日(木)~29日(木)、東京・本多劇場を皮切りに、大阪、福岡、名古屋の4会場にて上演される。初日へ向けて主演の宮藤は、「こんなに出番が多いのも、こんなにしゃべるのも、こんな二枚目の役もたぶん初です。僕のビジュアルがお気に召さない方は、脳内で誰か他の男性に変換しながらご覧いただくと、すんなり楽しめると思います。岩松さんにまだ一度も怒られてないのが不安ですが、夏川さんとの夫婦間に不安はないです。まだ嫌われてはいないはずです。たぶん。では劇場でお待ちしています」とコメントをよせた。また、夏川も「今回初舞台で、稽古のときから何もかもが新鮮。毎日とても勉強になります。岩松さんのもとで1カ月間稽古をしてきて、今は自分なりにやることはやったという気持ちです。本番では、その成果をすべてお見せしたいと思います。岩松さんの作品に登場する人物は、どの役もとても人間的で必ずチャーミングな部分を持っています。見ていてキュンとしてしまうのですが、それが岩松さんのすごいところ。それぞれの役に込められた愛情を感じていただけたらと思います」と意気込みを語った。

作品の核ともなっている夫婦が演じる“平成の夫婦善哉(めおとぜんざい)”。岩松が描こうとするアイドル論とは何か。アイドルの葛藤と、関わる人々の思いを繊細に表現している作品だ。