「血が2倍くらい濃くなった」渡辺謙が撮影を振り返る！

テレビ朝日系で12月17日（土）放送の「ドラマスペシャル　愛・命～新宿歌舞伎町駆け込み寺～」の制作発表記者会見が9日、都内で行われ、出演者の渡辺謙、永作博美が出席した。

同ドラマは弱者を救済するためのNPO法人「日本ソーシャル・マイノリティ協会」（現在は一般社団法人「駆け込み寺」として活動）を設立し、東京・歌舞伎町に「新宿救護センター」（通称「新宿歌舞伎町駆け込み寺」）を開設した実在の人物・玄秀盛氏を描く。渡辺演じる平山秀盛（韓国名・玄秀盛）は、白血病を発症する可能性があるウイルスに感染したことをきっかけに、金もうけだけを追求してきた乱暴な生き方を改め、弱者救済のボランティアに目覚める。

渡辺は「石橋冠監督と『今僕らが何を感じ、何を届けたいのか』ということを素直にぶつけていくような作りだった。正直、駆け抜けてものすごいつかれた。血が2倍くらい濃くなったような気がする」とすべてを出し切った撮影だったことを明かした。

一方、平山を取材するジャーナリスト・中原洋子を演じた永作は渡辺と初共演。永作は「（渡辺の）現場をどんどん引っ張っていく力にびっくりした」と感想を述べた。

平山の妻・安枝を演じたのは、渡辺の実の妻である南果歩。二人は結婚後初共演となる。洋子と安枝のどちらに女性としての魅力を感じたか聞かれた渡辺は「ノーコメントで（笑）」と即答し、会場を笑わせた。南との共演については「あまり絡んでいるシーンがないのでホッとした（笑）。女優として尊敬している人なので心配はなかったが、同じ家にいて同じ台本を持って全然違うことを考えているのは不思議な気分だった。やっぱり恥ずかしい」と照れながら話した。

最後に渡辺は「ことしほど命というものを考える年はないと思う。そういう中で、人と人がつながる愛とそこに存在する命というものをシンプルに考えられる年になったような気がする。今生きていることに関して強く希望の光を受け止めてほしい」と語った。