古川雄輝の出演映画が2週連続で公開!「『ロボジー』の役は素の自分に近いです」

2012/01/05 10:00 配信

映画

注目作品に出演が続く注目の若手俳優・古川雄輝

「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」などを手掛けた矢口史靖監督の最新作で“ジジイとロボット”が笑いと感動を巻き起こす、映画「ロボジー」(1月14日土 公開)、さらに、女装をテーマにしたオリジナル青春映画「Miss Boys」(1月21日土 公開)の両作品に出演する注目の俳優・古川雄輝にインタビュー! 自身が俳優を目指したきっかけと、それぞれ映画の見どころを語ってもらった。

――まず、ご自身が俳優を目指したきっかけを教えてください。

普通の方と比べると、少し変わっているんですが…、僕は大学生の時にずっとダンスをやっていたんです。むしろ、ダンス以外やっていなくて、勉強も留年しない程度にという感じでした。それで、大学3年生の時に、「大学生活もったいないな」って思って、たまたま友達が企画していた“ミスター慶応”に出場したら、たまたまミスターになれて…。それと同時に、その年ホリプロさんが50周年でオーディションを開催しているので、来てほしいと声を掛けてもらいました。「俳優を目指したい」と思ったのは、オーディションで初めて演技をしてからですね。

――すごい偶然が重なっていますね…! 演技をするのが“楽しかった”ということですか?

そうですね。ダンスとか、自分からやりたいと思って始めたもの以外で、初めて楽しいと思えるものに出合えました。この出来事も、自分がいろいろと悩んでいるときに起こったので、やっぱりタイミングがすごくよかったと思います。

――「ロボジー」では吉高由里子さん演じるロボット研究会に所属する主人公・葉子のライバル役ですが、撮影はいかがでしたか?

ロボジーの撮影は約1年前でした。その時は僕自身も理工学部の大学4年生だったので、まるで自分自身を演じているみたいでしたね。オーディションの時も、「僕、理工学部の4年生です!」ってアピールしたんです。撮影では、矢口監督がとてもこだわりのある方なので、セリフの一語一句に指定がありました。他の現場とはまた違って、とてもいい勉強になりました。

――役柄と同じく、理工学部生だったということは、役に共感できた部分も多かったですか?

僕はロボットを作っていたわけではないので、すごく共感できたというわけでなかったですが、劇中の研究室のセットとかは、すごくリアルだなと感じることができました。

――本作の見どころを教えてください。

とにかく、矢口監督作品の魅力がたくさん出ています。僕は笑いがあるシーンには出ていませんが、(作品全体が)シュールさもあり、コメディーとしてかなり面白い作品だと思います。

――一方、もう一つの出演作「Miss Boys!」では女装姿を披露していますが、抵抗はありましたか?

女装は前に「アスコーマーチ」('11年、テレビ朝日系)というドラマでやっていたので、抵抗なくできましたね。

――では、役を演じるにあたり気を付けたことはありますか?

僕が演じる東修一(マシュ-)は15歳ですが、僕はことし24歳なので…。普通に演じても15歳には見えないですし、さらに、東は女装がいちばん似合っていないといけない。(年齢や女装をするという点が)自分に置き換えて考えられる役ではなかったので、どうすれば可愛らしい15歳に見えるかを考えて作りこみました。

――特に意識して行ったことなどは、ありますか?

地声がかなり低いので声のトーンを上げて、声質を変えました。あと、コメディーとしてベタだなと思われるくらいのことをやってもいい作品だと思ったので、動きやセリフを少し大げさに演じている部分もあります。

――憧れの俳優さんはいらっしゃいますか?

憧れというか、お会いしたいのは渡辺謙さんです。自分が海外生活をしていたからこそ思うのですが、日本人が海外で活躍しているのはすごく誇らしく思うんです。僕も英語を生かして今後、海外の作品にも挑戦したいですし、いろいろお話を聞いてみたいです。

――今後、挑戦したい役柄はありますか?

ダンサー役です。実は、やってみたい役柄は4つありましたが、3つはできてしまって…。その内の1つが、「Miss Boys」のテンションの高い役で、初めて振り切った演技ができました。そう考えると、まだできてないのは自分の特技を生かせるダンサー役なので、今後、ぜひ、やってみたいです!

――映画を見てくださる方々にメッセージをお願いします。

「ロボジー」では、本当に理工学部生だったときに撮影をしたので、よりリアルな僕が見られる作品で、素の自分に近いと思います。その逆に、「Miss Boys!」では、初めてテンションの高い振り切った役に挑戦しています。今まで見たことのない僕を見ることができるので注目です! 素の部分と、普段と全く違う部分が見られる両作品を、ぜひ、ご覧ください。