TBS系で12月28日(水)に放送される「ビートたけしのガチバトル2011」の収録が都内で行われ、番組収録終了後に司会のビートたけしへの囲み取材が行われた。
3回目の放送となる同番組は、旬の時事問題を専門家や国会議員などさまざまな論客のトークバトルによって読み解いていく、知的ジャーナリスティックバラエティー。「原発・放射能汚染」、「原発・エネルギー問題」、「日本経済破綻」の3つのテーマでそれぞれ対立する主張を持つ論客たちが集結し、激論を交わし合う。今回は、福島で農業や漁業を営む人たちも客席に並ぶ中、「原発・放射能汚染」と「原発・エネルギー問題」では、脱原発活動を行っている俳優・山本太郎も参加。テレビでその熱い思いを主張する。「原発・エネルギー問題」では、地震列島とも言われている日本に存在する54基の原発をどうするべきかを巡る議論に。河野太郎衆議院議員が「常に隠蔽体質の現在の『原子力村』の人間を追い出すべき」と主張すると、山本もチェルノブイリの事故を引き合いに出し、「日本政府がやっていることがどれだけ非人道的か!」と食って掛かるなどヒートアップ。そして、山本が福島第一原発の30km圏内に暮らす人々へ取材したVTRもオンエア予定だ。また、「日本経済破綻」では元夫婦の舛添要一参議院議員と片山さつき参議院議員が安泰派と破綻派で真っ向から対決。1000兆円もの借金を抱えている日本経済の未来を熱く議論し合い、日本の進むべき道を憂う。
収録後取材に応じたたけしは「今は『核すなわち悪』みたいになってるけど、文明科学の進歩は負の遺産ばかりじゃない。今までの科学が現代を作ったというのは間違いないよね。だから、今回の事故の影響で研究費を削減されたりとか…っていうのはどうかと思うね。負の遺産があっても(将来への)研究は続けるべきだと思う」と感想を明かした。自身が番組上で心がけていることについては、「テレビを見ている人の知識って、ちょうど俺くらいだと思うんだよね。原子力の問題とか難しいと思う。ガンマ線もセシウムもよくわかんないし、シーベルトとベクレルの違いだって難しい。だから、俺がわかんないことは『何ですか、それ?』ってすぐに聞く。俺は、一般視聴者代表! その立ち位置がこの番組においては重要だと思う」と収録を振り返った。また、脱原発活動をしている山本については、「山本太郎ちゃんは民意の代弁者。一般の人の代弁者として熱く語ってもらおうと思ったんだ」と思いを明かした。最後に、「選挙のときに、ちゃんと入れるべき人のところに入れるっていうのが大事だけど、でもそれをやった挙句に、俺たち裏切られたからなぁ。政権転覆させたと思ったら、うそつかれて…詐欺罪で訴えたいよな(笑)。でも、日本ではデモ一つやらないっておかしい。公務員の天下り問題とか、一般の人は何も言わないでしょ? それは認めたことになる。もうちょっと、国に対して文句言うべきだと思うけどね。政府に対して…何か変だよね」と視聴者に呼びかけていた。
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