12月31日、東京・渋谷のNHKホールで29日から行われている「第62回NHK紅白歌合戦」のリハーサルが終わり、本番が夜7時15分からスタートする。楽屋口やホールロビーでは、アーティストのほかダンサーや合唱隊など大勢の出演者で埋め尽くされ、近づく本番に向けて緊張感が高まっている。30日に第2部の通しリハを終え、31日は午前中から第1部のカメラリハーサルを行った。
昨夜、30日に「日本レコード大賞」の“大賞”を受賞したばかりのAKB48らが、気持ちを切り替え本番さながらの迫力のパフォーマンスを見せた。福島県出身の4人組バンド猪苗代湖ズは、音合わせを入念にチェックし、本番では福島への思いを込めて熱い歌を届ける。また、AAA、西野カナ、少女時代も本番衣装で登場し、川中美幸、細川たかし、森進一ら演歌歌手組もステージ上で最後の確認を行った。
オープニングでは、宮城県出身の作曲家・菅野よう子が作曲したオープニングテーマ「1231」とともに、アーティストが華々しく登場する。30日のオープニングリハでは、全出演者が勢ぞろいしたところで、紅白スタッフが決意を語り、制作統括の原田秀樹チーフプロデューサーは、「半年間にわたってスタッフが準備してきました。予想をはるかに超えるパフォーマンスをしていただけると確信しています」とエールを送る。また、演出を担当する加藤英明ディレクターは「ことしの紅白は日本の音楽史に残るものになると思います。視聴者が明るい気持ちで2012年を迎えられるような紅白にしたいです」と意気込む。紅白応援隊のテリー伊藤も「リハーサルで泣いたのは初めて」と明かすほど、その感動の演出に期待が高まる。
'11年の紅白は「あしたを歌おう。」をテーマに掲げ、被災地を応援する企画、海外アーティストも含めた豪華ゲストの登場や、何よりも出演アーティストのパフォーマンスと、見どころが満載となっている。放送は夜7時15分から11時45分。
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