テレビ東京系で1月12日(木)に放送されるスペシャルドラマ「逃亡者(のがれもの)おりん 最終章」と、1月17日(火)からスタートする新ドラマ「逃亡者おりん2」の完成披露記者会見が1月10日、都内で行われ、出演者の青山倫子、宅麻伸、榎木孝明、渡辺大が出席した。
同ドラマは、'06年10月~'07年3月に放送されたアクション時代劇のその後を描いたもの。闇の組織から逃れるおりん(青山)の戦いに終止符を打つスペシャルドラマ版と、吉原大火のぬれぎぬを着せられ、再び逃亡者となったおりんの姿を描く連続ドラマ版の2本立てで展開される。
主演の青山は「時代劇がとても少なくなっている中、こうやって演じさせていただけることをとてもうれしく思っています。時代劇の良さは、人間の心の底で相手と向き合えることにあると思うんです。おりんもそういうところがあって、豊かな感情がたくさん描かれていると思うので、そんな部分を楽しんでいただきたいです」とアピールした。
スペシャルドラマ版で幕府直属の徒目付(かちめつけ)・倉沢弥十郎を演じる宅麻は「連続ドラマにも出たかったんですが、古い人より新しい人がいいだろうということで、連続ドラマには出ていません(笑)」と会場を沸かせた。宅麻は、同局で'11年7~9月に放送された冒険スペクタクルドラマ「勇者ヨシヒコと魔王の城」にも出演。ダンボールで作られたモンスターたちと戦った宅麻は、戦うシーンの違いについて、「“勇者ヨシヒコ”の立ち回りはダンボール相手に一生懸命やりましたね(笑)。今回は、最高にうまい人とやらせていただいので、気持ちよかったです」と振り返った。
また、暗殺組織の頭領・植村道悦を演じる榎木は「僕も宅麻さんと同じで“おりん2”には出演できませんでした。ですが、京都で仕事をやっていたときに、撮影現場の様子を見に行ってたんです。その時に、青山さんが泣いちゃったんですね。私も宅麻さんもいなくて、彼女1人でドラマを引き受けて背負う辛さとか、切羽詰まった思いがあったんだろうなっていうのが伝わってきました」と裏話を明かした。
さらに、新シリーズで謎の青年武士・望月誠之助を演じる渡辺は「久しぶりに時代劇に出させていただいて、京都では東京で学べないことを学ばせていただきました。既存の時代劇とは違う、新しい時代劇を見せられるんじゃないかなと思っています。僕の決めぜりふに“だちかん”という言葉があって、(中部地方の)方言で『こりゃいかん』という意味なんですけど、この言葉がことし流行してくれればなと思います(笑)」と語った。
最後に、青山は「時代劇はなくなってはいけない作品だと思います。日本人が生きてきたルーツが時代劇の中に描かれていたり、教科書には載っていない世界が頭や心に入ってくるので、大事なものだと思うんです。スペシャルも連続ドラマも、日本人のきれいな心の部分が描かれていたり、美しい風景が見られるので、そういうところも楽しんでいただけると思います」と締めくくった。
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