“視聴者目線”にこだわり続けたドキュメンタリー番組が600回の記念作品を放送!

2012/01/14 15:00 配信

芸能一般

12年前に東京から福島県浪江町に移住し、自給自足の生活を送ってきた川本さん

“男が日曜の昼間に見る番組を!”という企画コンセプトで'95年に開始したフジテレビのドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」が、1月22日(日)の放送で600回を迎える。

本番組は、数カ月から数年単位にわたる長期取材を基に、視聴者の目線で描くことを信条とし、家族をベースに人間関係を描くドキュメンタリー番組だ。600回記念の作品「老人と放射能~FUKUSHIMA~」は、1月15日(日)、22日(日)の2週にわたり、福島県浪江町の山里にひとりで暮らす男性に密着。撮影中、東日本大震災に伴う福島第1原子力発電所の事故や放射能汚染問題で福島県浪江町が全町避難となるなど、周囲の環境が変わる中、避難先の仮設住宅で自宅に戻れる日を待つ川本さんの生き方をつづった内容となっている。

構成・演出・プロデューサーの東正紀氏は、「リーマンショック以降の不況で、会社は倒産、リストラ、孤独死、自殺の急増。現代の日本は“引き算”の時代。人々は引き算される恐怖の中、日々暮らしています。そんな時、引き算され続けても、人のために尽くす老人の存在を知りました。私たちは、この恐怖心から逃れるためには、どうすればいいのか知りたくて、川本さんの生活を1年間見つめることにしました。一人の老人の無垢な魂。それは、東日本大震災後を生きる日本人が、自分の人生を見直す鏡になるのかもしれません」と語る。「老人」「震災」など、さまざまな考えさせられるテーマを通し、日本人として何が大切かを考える良い機会となるだろう。