ブラジリィー・アン・山田が主宰する劇団ブラジルの最新作「イエスタデイ」が、1月18日~22日(日)まで、東京・座・高円寺にて上演される。ブラジルは、”苦笑系喜劇”をキャッチフレーズに、コメディーからシリアスまで幅広く悲哀に満ちた人間模様を描く舞台を展開する劇団。今回の新作では、初のホームドラマに挑戦する。
3姉妹の父親・岡田欣一は、10年前に妻を病気で亡くしている。3人の娘はそれぞれ”事情”があって、家を出ていた。ある日突然、岡田家に3姉妹が戻ってくる。だが、そこには姉妹の知らない奇妙な同居者がいた。さらに、3姉妹を追って、さまざまな訪問者が岡田家に来るが…。
家族の絆としがらみを描いた型破りな”苦笑系ホームドラマ”にトライした主宰の山田は、「かなり不思議なホームドラマになっています。3姉妹が実家に戻ると、一人暮らしの父のもとに妙な家政婦とその兄が住んでいた、というオープニングから始まります。今回、女性3人をたててみて、やはり男性よりも勢いとかパッションだけでは演出できないところもあり、話し合いが多かったかな」と初の試みに試行錯誤したようすも。一方で、「近藤美月という女優さんと6年ぶりぐらいに芝居をやるのですが、彼女が毎回毎回、ミラクルな奇跡を生んで、出演者全員が釘付けでした。台詞を飛ばしてまるで壊れたレコードのようにリピートしたり、微妙にバランスを崩したり、変な顔過ぎて放送禁止レベルになったり、とにかく毎回毎回芝居が違うので、大変でした。イイ意味で」と活気ある稽古場だったことも明かした。
物語の中心となる個性豊かな3姉妹は、劇団毛皮族の柿丸美智恵が長女、劇団KAKUTA主宰・脚本・演出家でもある桑原裕子が次女、映画、ドラマ、舞台などで活躍中の肘井美佳が三女を熱演。ブラジル常連メンバーや劇団員たちに加え、新顔キャストも加わり、見ごたえある舞台で盛り上げてくれる。
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