2月11日(土・祝)公開の「キツツキと雨」の完成披露試写会が1月18日、都内で開催され、役所広司、小栗旬、伊武雅刀、古舘寛治、沖田修一監督が登壇した。
本作は、人里離れた山村にゾンビ映画の撮影にやって来た映画監督と、そこで暮らす木こりの男との交流をユーモアたっぷりに描いた人間ドラマ。第24回東京国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、審査員特別賞に輝いた。
りりしい着物姿で登場した小栗は「年も明けましたし、気持ちも一新してキュッとしたくて。ことしから舞台あいさつには着物で来ようかな」と話すと、女性ファンから歓声が沸き起こった。その後、キャスト陣による人生相談会を開催。“(切なくて)泣くほどの恋をしたい”という女性からの相談に対し、役所が「じゃあ、ひどい男につかまるんだな!」ときっぱり答えると、小栗も「それが一番早いですね」と苦笑しながらも同意。一方、古舘は「怖がらないことですね。好きかどうかどっちだろうって思ったら行くべき。それは若い時だからこそできる。ゴーしろってことですね」と正統派のアドバイスを送った。
“映画に携わる仕事に就きたい”という妻子持ちの男性会社員から“自分が本当に好きなことを仕事にするためには、どんな努力が必要ですか?”と質問が投げかけられると、役所は「女房、子供が路頭に迷うことの覚悟がなければできないかもしれませんね。僕らは仕事がなかったら失業者ですから。それはみんな覚悟している。趣味から始めてはいかがですか?」と現実的な答えを返した。それを受けて小栗も「僕は家庭を持ったことがないし、人を養ったことがないのでわかりませんが、一寸先は闇なので、その覚悟を持ってやれるかということですかね」と、真剣な表情で語っていた。
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