「トリツカレ男」が2月から再演決定! 星野真里と金子貴俊がゲスト出演

2012/01/24 16:25 配信

芸能一般

舞台「トリツカレ男」の制作発表が行われ、主演の畑中智行、ゲスト出演する星野真里、金子貴俊が出席した

キャラメルボックスは'12年2月に「トリツカレ男」を上演する。その制作発表が1月23日と都内にて行われ、畑中智行、星野真里、金子貴俊、脚本・演出の成井豊が出席した。本作は、いしいしんじ原作の小説で、キャラメルボックスの’07年初演以来、人気の高い作品で待望の再演となる。

初演と同様、主演のジュゼッペを演じる畑中は「『トリツカレ男』という作品は、劇団的にも個人としてでもすごく大切に思っている作品です。また同じ役で出演できることをうれしく思っています。初演当時、緊張しながら舞台に立って周りの人たちに助けられながらやっていました。再演ということで、経験者ということもあり今度は僕が周りを引っ張って楽しい公演にしていきたいです」と思いを語り「ジュゼッペは自分の好きなことをやりたいことを突き進んでやり続ける子でコミュニケーションが苦手な子です。例えば、陸上競技の三段跳びをやるシーンがあって、集中しすぎて世界記録を出してしまうんです。とにかく突き詰めてやってしまう子なんです。普段生活の中でいろんなことを我慢したり言いたいことを言えない方が非常に多いかと思います。この役を舞台上で見たとき、憧れとかうらやましさを感じてくれるのではないかと思います。ちゃんとやりたいことをやっていいんだ、言いたいことを言っていいんだと思ってもらえるのではと。初演のときは、そういうことを皆さんに共感してくれたのではないかと思うので、しっかり伝えて皆さんの力になればいいかなと思います」と心境を語った。

ジュゼッペが思いを寄せる少女・ペチカを演じる星野は「劇団のゲストとして参加するのは初めてなのでとても緊張していますが、稽古はとても楽しくやっています。私事ではありますが、姉が早稲田大学の演劇サークルに入っていて、その直属の先輩方が作ったこの“キャラメルボックス”ということで、私以上に姉が大興奮しています。その家族の期待に応えられるようなお芝居にしたいです」と明かし「ペチカは台本を読んだ印象では、ものすごいかわいらしい女の子で、一人の男性がとり付かれてしまう魅力のある子。成井さんからアニメのようなキャラクターではなくきちんと存在する女性を演じてほしいと演技指導をされました。それを体現できるようにいま努力しているところです」と語った。

ジュゼッペを導く重要なキャラクター・トト役の金子は「先日34歳になって初めてのお芝居で、30過ぎてから役者としてどんどん成長していかなくてはと思い、僕にとっても新しい金子貴俊というのを皆さんに提供できたらと思っています」思いを語り、自身の役については「ネズミ役ということであまり演じることのない役ですが、DVDを見させていただいたとき、初演で演じた方もせりふのテンポもいいし、ものすごい走り回るしでこの役は大変だなと思いましたが、逆にやりがいもあるなと。演じ切れれば僕にとってプラスになると思いましたし、僕の好きなテイストの役です。このコミカルな部分を出していけるか、初演とはちがった僕にしかできない、正統派の愛くるしいネズミを演じたいです」と語った。