テレビ朝日では、ことしの4月から往年の人気アニメの新シリーズ「聖闘士星矢Ω(オメガ)」が日曜の朝枠で放送されることが分かった。'80年代後半に少年たちを熱くさせたヒーローが約25年ぶりに新シリーズで帰ってくる。テレビ朝日の松久智治プロデューサーは「今この日本の置かれた状況の中で、新たな主人公でこの『聖闘士星矢』を送り出せる巡り合わせに制作陣として、そして一人の日本人として、何か使命のようなものを感じています」と熱い胸の内を明かした。
「聖闘士星矢」は、'86年~'90年にかけて「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)にて掲載された、「聖衣(クロス)」と呼ばれる星座の趣向を凝らしたよろいやギリシャ神話をモチーフに紡ぎ出された壮大なストーリーを誇る、車田正美氏の人気マンガが原作。武器を嫌う“女神”アテナのために素手で敵と戦い、「聖衣」と呼ばれる防具をまとう希望の闘士・聖闘士(セイント)たちの輝きを描く。中でも、6年に及ぶ厳しい修行を経てアテナの聖闘士となった少年・星矢が、同じ境遇の聖闘士たちとともにこの世にはびこる邪悪と戦う姿が多くの読者の心をわしづかみにした。'86年の10月11日から'89年の4月1日までテレビ朝日でアニメ化され、少年たちのハートを奪い、海外にまでファン層を広げた。今回、テレビアニメで新シリーズ「聖闘士星矢Ω」として約25年ぶりに復活する。
主人公は、伝説の聖闘士・星矢の背中を追いかける“新世代キャラクター”青銅聖闘士の光牙(こうが)。育ての親であり地上の平和を守る女神・アテナをさらい、新世界を樹立しようとする巨大な悪の戦士・マルスを倒すために戦い続ける。どんなに不利な状況下でもアテナのため、そして仲間のために戦い続ける光牙たちの姿を描く。そんな新世代の聖闘士たちは美形ぞろいで、彼らがまとう「聖衣」も現代風かつ華やかにアレンジが加えられ、男児のみならず女児も共感できるべく女性聖闘士も登場するという。また、前作の主人公である星矢とその仲間たちが登場するという当時はまった大人が再び楽しめる展開も用意されている。
原作者の車田氏は「聖闘士星矢の歴史にまた新しい一ページが始まります。星矢に対する情熱は誰にも負けない東映アニメーションの若手スタッフが勢力を結集して作り上げたこの『聖闘士星矢Ω』は今までにない“星矢ワールド”の誕生となりそうです。一体どんな新生・聖闘士星矢になるのか。温かく見守ってゆきたいと思います。原作を超える作品に成長することを願って…」とコメントを寄せた。
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