「聖なる怪物たち」“キーパーソン”三恵役・鈴木杏インタビュー!Part1

2012/02/09 10:00 配信

ドラマ

物語のカギを握る女性・三恵を演じる鈴木杏

テレビ朝日系で、毎週木曜夜9時から放送中の木曜ドラマ「聖なる怪物たち」で、圭子(加藤あい)と敏雄(長谷川博己)の子供を代理出産することになる有馬三恵を演じる鈴木杏にインタビューを敢行。本日放送の第4話で物語が大きな展開を見せるが、徐々に“本性”が明らかになってきた三恵のキャラクターについて、今後の見どころについて余すところなく語ってもらった。

――序盤に比べてキャラクターがどんどん変わってきましたね。演じる側の気持ちとしてはどうですか?

3話の台本をいただいた時点で、「あれ!? こういうキャラクターじゃないと思っていたのに」って私自身も驚きました。衣装合わせのときも「(三恵は)おおらかで、朗らかで、見ている人も三恵が出てくるとホッとするようなキャラクター」というお話を聞いていて、それで1、2話の撮影を進めていたんですけど、3話の後半から「えっ!?」、「話していたのとちょっと違うけど!」という展開になってきて。でも、視聴者の方はこういうキャラクターがいた方が面白いんだろうなって客観的に思うところもあり…、三恵としてはなかなか気持ちの整理が(笑)。その場その場でやってきたんですけど、4話も圭子に盾突くというか、あんなに慕っていたのに…という風には思いますね。

――どんどん変わっていくキャラクターに対して、戸惑いはありますか?

やはりありますよね。何でこうなっちゃったのかという理由も、いろいろ探そうと思えば、母性が目覚めるとか、女性特有のものなのかなとか…、いろいろこじつけることはできるんですが、あまり考えすぎずに演じています。

――以前、演じていて一筋縄ではいかないなとおっしゃっていましたが、本当にその通りになってきましたね

バランスも難しいですよね。決して“悪い人”ではないと思っているので、過剰にやり過ぎるのも違うし、でもある程度しっかりやっていかないと、見ている方もお話がよく分からなくなってしまうと思うので、バランスとしては難しいなと思いながら演じています。

――中谷(美紀)さん演じる春日井師長に、ど迫力の表情でクギを刺されたりするけど、負けずに言い返すなど、三恵は強い女性ですね~。

まだ話せないことが多いので濁しますが、三恵は三恵で一本筋が通ってるところがあるので、だから三恵的な計画もあるっていうのもそうだと思うんですけど、それよりもやっぱり…。う~ん。話せないことだらけで何て言って良いのかわからないですけど(笑)。ある一本通っている思いがあって、そこの強さかなって思っています。

――でも、3話の契約書のシーンとか、中谷さんからあんなに迫力満点で激しく詰め寄られたらちょっと引いてしまいそうですが、どうでした?

すごく面白かったです(笑)。もともと中谷さんは大好きな女優さんで、この間の舞台もそうですけど、ずっと追いかけさせていただいている方で、本も読んでいますし。原作を読んだ時点では、(三恵と春日井は)接点が少なかったから、あんまりご一緒できないのかと思っていたんですけれど、こんなにガッツリと一緒にお芝居できることになるとは! それもうれしいですし、ご一緒させていただいていて、特に契約書のシーン(第3話)などは、ふと冷静になったときに「私はなんてぜいたくな時間を過ごしているんだろう!」って思っていました。中谷さんの目ヂカラが強いので、一度(目が)合ってしまうとなかなかそらせないというか、“ロックオン”されてしまうという感じがありますが(笑)、春日井と三恵のバトルが4話でも引き続きあって、最終的には圭子と三恵のバトルって見えがちですけど、その裏では春日井と三恵が結構バトルしているという…。その辺りがとても面白いなと思います

――そんな緊張感あふれる撮影がありながらも、現場ではどう過ごされていますか?

いろんなお話しをさせていただいています。中谷さんから健康法を教えていただいたり、本当に何げない質問を一つしてもすごく丁寧にお返事してくださるので、とても優しい方だなと思います。光栄です。

(「聖なる怪物たち」“キーパーソン”三恵役・鈴木杏インタビュー!Part2へ続く)