「おばあちゃんはただものではありませんよ」主演女優にそっくりの藤田弓子が吹き替えを担当

2012/02/20 20:09 配信

ドラマ

「ミス・マープル4&5」完成試写会に登場した、藤田弓子。パネルは主演のミス・マープルを演じたジュリア・マッケンジー

3月19日(月)よりNHK BSプレミアムで放送が開始される海外ドラマ「ミス・マープル」の第4&5シーズン、日本語吹き替え版の完成試写会が、2月20日、都内にて行なわれ、吹き替えを担当した藤田弓子が登場した。本作は、イギリス生まれの作家、アガサ・クリスティー原作の人気ミステリーをドラマ化したもの。主人公のミス・マープル役を、第4シーズンからはイギリスの女優、ジュリア・マッケンジーが演じ、日本語吹き替えを藤田が演じている。

藤田は開口一番「(マッケンジーと私)似てますよね(笑)」とほほ笑み、「私も回を追うごとに自分が演じているのではないかと思ったりします。歴代の日本の名女優さんが吹き替えをなさっていた役をやらせていただくことに、緊張もしてますが、とてもうれしく、誇りに思っています」と吹き替えへの想いを語った。ドラマの魅力については「もちろん原作がしっかりしているんですけれども、まるでひとつの舞台を見るように重量感のある作品です。イギリスの古き良き時代の建物とか、調度品、クラシックカー、上流社会の暮らしぶり、それから、回想として出てくる戦争などに関わる人間の心の深みなどがきちんと描かれていることがすばらしいですね」と細やかに語ってくれた。

また、ミス・マープルの好きなせりふを尋ねられると「『私がおばあちゃんだから、みんなが心を許してしゃべってくれる』というところがあります。普通だったら(男性の探偵や刑事が捜査に来て)、みんな身構えるかもしれないけど、マープルが何気なく紛れ込んでいると、みんなが情報をしゃべってくれて、それを構築していく聡明なおばあちゃんです。おばあちゃんはただものではありませんよ(笑)。そういうところがすごく好きですね」と語り、会場も笑顔に包まれた。