TBS系で3月28日(水)に放送される「春のヒューマンドラマスペシャル 奇跡のホスピス」の制作発表が2月22日、大阪市内で行われ、主演の真矢みきをはじめ、岸本加世子、石田ひかり、遠藤憲一、本仮屋ユイカが出席した。
同ドラマは、看護師たちが余命わずかの末期がん患者に対して、残りの人生を希望を持って生きられるような総合的ケアを行う“ホスピス”が舞台。現在、日本のホスピスの草分け的存在と言われる淀川キリスト教病院(大阪市東淀川区)で、主任看護課長を務める田村恵子さんをモデルにしたオリジナルストーリーとなっている。
制作は地元大阪のMBSで、プロデューサーの村上嘉章氏は、「実は7年前に父親を淀川キリスト教病院で亡くしました。父は余命1週間と言われましたが田村さんのケアを受け、8カ月も生き、その間に自宅に戻ったり家族旅行をしたりと本当にすばらしい時間を過ごさせてもらったことが企画の始まりです」と、自らの実体験を基に数年間温め続けてきた企画が実現したことを明かす。
物語は、真矢みきが演じるホスピス病棟の主任看護師・田辺礼子が、“いのち”というタイムリミットに向き合う患者の心の声に耳を傾けていく姿を、本仮屋ユイカが演じる若い看護師の目線から描いていく。また、石田ひかりは、幼い息子に自分の死をどう告げれば良いのか悩む子宮がん患者の30代シングルマザー役を演じ、遠藤憲一は生活保護を受け、身寄りがない自暴自棄な40代の男性患者役を、さらに、離婚で引き裂かれた娘と会えないまま生涯を閉じようとしている50代のキャリアウーマン役に岸本加世子と、豪華俳優陣が脇を固める。
ナース服姿で登場した真矢は、クランクイン前に実際に淀川キリスト教病院で研修を受けたことを明かし、「未知の世界でしたが、ホスピスの患者さんたちはどなたよりも生きることに喜びを持って生きていらっしゃいました。その世界観のすごさが今、プレッシャーになっています」と役作りの難しさを告白。また、自らの父をがんで亡くしたことを明かし、「ホスピスケアには“心のケア”の部分が強く、田村さんの仕事のあり方をきちんと伝えたい」と意気込む。一方、ホスピスに配属されたばかりの若い看護師を演じる本仮屋は、「実際のホスピスは空気が澄んでいて、光があふれる明るい雰囲気でびっくりしました」とイメージとのギャップに驚いた様子。また、真矢について「好きで好きでたまらない女優さんなので、ご一緒できてすごく幸せです」と熱烈ラブコールを送る。真矢は「夢を壊さないようがんばります!」と返し、会場を沸かせた。
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