初コラボで名曲をカバーするゴスペラーズ&May J.にインタビュー!!

2012/02/28 12:00 配信

芸能一般

海外ドラマ「PAN AM/パンナム」のエンディングテーマ曲で初コラボしたゴスペラーズとMay J.。(左から)村上てつや、北山陽一、黒沢薫、May J.、安岡優、酒井雄二

3月1日(木)より開局する「IMAGICA BS」では、米ABCネットワークで放送されたTVドラマ「PAN AM/パンナム」が日本独占放送される。本作は'60年代、世界最大の航空会社であった“パンナム”(正式名称:パン・アメリカン航空)を舞台に、スチュワーデス(※)として働く4人の女性の仕事や恋を描いたTVドラマシリーズ。

このドラマの日本版エンディングテーマが、ゴスペラーズとMay J.のコラボレーションによる「Up,Up And Away(feat.May J.)」に決定。'67年にフィフス・ディメンションが歌っていたナンバーのカバーに挑む2組に、意気込みや楽曲の魅力を語ってもらった。

――今回のコラボレーションへの想いや、お互いへの印象を教えてください。

May J.「私はヴォーカル・グループの方々と一緒に歌うのは初めてなんです。ゴスペラーズさんとは、イベントで鈴木雅之さんと一緒に『Endless Love』という曲をコラボさせてもらったときに、初めて共演させてもらいました。すごく憧れのグループだし、まさか一緒にお仕事ができるとは思っていなかったので、うれしいです」

北山陽一「お世辞でも今の言葉が聞けただけでうれしいです(笑)。ゴスペラーズもフィーチャリングで女性を迎えるのは初めてです。普段、男だけでサウンドを創っていて、その中に女性が入ることで急に色彩が変わるので、May J.さんが入ったらすごくいい色になるんじゃないかなと思います」

村上てつや「この企画は女性アーティストとのデュエットが前提にあって、そういう振られ方をあまりしたことがなかったんです。そういう意味で選曲の時からすごく楽しかったんですけど、割と早い段階でMay J.がいいなって思ったんですよ。参考資料で渡された中にあったんですが、トニー・ベネットという大御所中の大御所が最近の若い人たちとコラボしているのを思い出して、『俺らトニー・ベネットかー』って(笑)。そんなことを思いながら、曲も決まっていないときに、ぱっとMay J.が浮かんだんですよ。イベントで一緒に歌ったこともあり、ここまでうまく運んだのもありますね」

酒井雄二「なにしろ声がすてきですし、発音がすてきです。英語の曲のカバーをする上で、ここの発音違いますよーなんて言われたりして(笑)」

――曲に対するイメージや、カバーへの意気込みを教えてください。

May J.「'60年代の曲に興味があったんですが、この曲は初めて聴いたので新鮮です」

黒沢薫「ゴスペラーズ単体では選ばない曲ですね。こういう企画でないと出てこない(一同納得)。歌いこむというよりは、高揚感の流れに沿ってどんどん上昇していくような。こういう感じの響きになるんだ、ここは爽やかだねとか新たな発見もある。高揚感がいい感じなんだけど、実際歌うと聴いているより難しい曲ですね」

村上「昨年、『ハモリズム』というアルバムを出しまして、そのコンセプトが、今までにやっていないジャンルの曲も積極的に取り入れて、いろんなハモリをやろうと。この一年でいろんな曲を聴いたり、勉強し直したりしていたんですよ。ツアーを回っている中で、耳が凝り固まっている部分があって、それをほぐそうと意識的にしていたときにちょうどこの企画がきて。こういうの歌ってこなかったよねって。でも (ゴスペラーズが)歌ってもいい曲だよねって。今思い返すと、デビューする時、スタッフから『これ見ろ』ってフィフス・ディメンションのビデオを渡されたんですよね。18年間、返さずに持っているんですけど(笑)。歌うことで“恩返し”というか」

安岡優「この曲はブラック・ミュージックだけど、ポピュラー・ミュージックみたいなクロスオーバーした魅力があります。'60年代の曲だけど、今の若い人が聴いても新曲としていい曲だなーって思ってもらえる楽曲だと。僕らもあまり気負わずに、今のスタンスで歌うことで、新たな名曲を聴いてもらえればいいなと思っています」

――最後にファンの方へメッセージをお願いします。

May J.「私と同年代や若い子たちにドラマを見てもらいたいと思います。すごく華やかで、ファッションもメークもかわいくて、レトロなものがはやっている今、ぜひ皆さんに見てほしいですね」

黒沢「'60年代特有の、キラキラしていて、盛り上がっていくイメージがこのドラマにも楽曲にもありますので、ドラマも曲も楽しんでください」

酒井「海外ドラマ好きの人にはもちろん、そうでない人にも夢を与える、夢にあふれた作品だと思います。ぜひご覧ください」

村上「僕らのタッチとちょっと違う感じの味付けができる楽曲をすてきなシンガーと一緒にできるということで、ファンの皆さん、May J.のファンの皆さんにも気に入っていただける作品になりました! ぜひ皆さん聴いてください。はんぱないですから(笑)」