'11年9月、徳重聡がアフリカ・エチオピアで暮らす少数民族の現実を伝え話題となったドキュメンタリーの第2弾「滅びゆく民族~奥アマゾンの秘境で見た“絆”と“誇り”~(仮)」が4月13日(金)テレビ東京系にて夜9時(テレビ東京のみ夜8時54分)から放送される。今回、徳重は南米アマゾンの最深地・レティシア市を中心に、それぞれの民族が抱える近代化へ対する思いなどの取材を行った。インタビューでは、徳重は現地での人々の暮らしへの率直な思いなどを語ってもらった。
取材に行かれた感想は?
―――同じ地球とは思えない、すごいところに行ったなと。アマゾン奥地の民族の村へ小船に乗って行ったのですが、想像をはるかに超えたジャングルで「こんなところに人がいるのか」って思いました。
取材に行かれた前と後、日本のイメージは変わりましたか?
―――改めて東京は大都会だなと思います(笑)。 帰国してからは、空の色などが気になったりします。日本は青空と言っても、向こうと比べると全然青くないと思ったりしました。
奥アマゾンの近代化の様子はいかがでしたか
―――近代化の波が入ってきていて、電線が通っている村があったりなど、僕らが想像している民族の暮らしではない光景を目にして来ました。子供たちの中にも、もともとの民族の言葉をしゃべれない子供もいたり…、やはり文化を継承していくのは難しいことですね。
徳重さんと同じ若い年代の方たちは、近代化についてどのように考えていましたか?
―――若い人たちは「一度、街に出て学びたい」という思いを持っていました。それは、年配の方たちも同じ思いだったと思います。ただ、街に出て学んでも村に帰って来ないという事態が発生し始めています。田舎の、民族の何もない暮らしよりも、街の生活がいいと思う人が出てきた。便利な文化を知ってしまった以上、どちらを選ぶかは僕らがどうこう言える問題ではないですが、いい選択をしていってほしいですね。
民族の“滅びゆく”場面を目にしてきたという徳重だが、民族の暮らしから感じることも多かったという。
民族の暮らしを取材して印象的だったことは何ですか?
―――いくつかの民族の村を取材したのですが、文化を引き継げている人たちは、笑顔が多く印象的でした。漁に出て、魚を獲る。一つ一つのことを純粋に楽しんでいる。ただ、ボーッとしているときでさえ本当に幸せそうなんですよ! 自分たちの生活に不満など抱いていない。コレはなかなかできることじゃないですし、見習いたいですね。僕がこの暮らしをするとしたら…おそらく耐えられないでしょうね(笑)。
―――最後に番組のアピールをお願いします!
ぼくら日本人とは、かけ離れている人たちがいて、それを楽しんでいる人たちがいる現実を知ってほしい。「滅びゆく民族」というタイトルで、暗いイメージを持たれてしまいますが、民族ごとで、その危機を乗り越えていく前向きな姿をたくさんの人に観てもらいたいですね。
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