舞台「十三人の刺客」の制作発表会見が、4月9日都内で行われ、高橋克典、坂口憲二、釈由美子、川村陽介、青柳翔、庄野崎謙、山口馬木也、水橋研二、春海四方、袴田吉彦、西岡徳馬、演出のマキノノゾミが登壇した。
本作は'63年に公開された片岡千恵蔵主演の映画の脚本を原作に、幕閣への昇進を控えた暴虐な藩主をめぐる、武士たちの激しい攻防を描いた“集団抗争時代劇の決定版”と名高い傑作時代劇。演出を担当するのは、自身も時代劇ファンであり、演出のみならず脚本でも数多くの演劇賞を受賞しているマキノノゾミ。脚本はマキノと、'10年のコクーン歌舞伎「佐倉義民伝」の脚本も手がけた鈴木哲也が担当し、池宮彰一郎によるオリジナル原作を基に、新左衛門の妻という新たな設定を加えている。さらに新左衛門と半兵ヱが剣の腕を競い合った青春時代や恋愛、命運をともにする十三人の刺客たちの絆を描き出すことで、骨太な人間ドラマとしての側面も構築。
島田新左衛門役を演じる高橋は「13年ぶりの舞台となります。そもそもそんな経験はありませんが、新人のつもりで、一からスキルアップして精一杯やりたいと思います。素晴らしい実力のある共演者の皆さんとご一緒できることは光栄ですし、力のある作品になったらいいなと思っています」と思いを語った。
明石藩側用人・鬼頭半兵衛を演じる坂口憲二は「舞台、時代劇は初めてですので、とにかく全てが未知の世界です。皆さんに少しでも追いつけるように一生懸命頑張って役を演じたいです。周りの方たちから現場の楽しさや大変さを聞いていますが、やるからには自分が少しでも、終わったときには自分が変わっていられるような経験になるようにしたいです」と気合を見せつつ、「殺陣は少しずつ基礎から習っていますが、やればやるほど難しいですね。一人でやるものではないので相手を信頼して大きく見せられたらと思ってます」と明かした。
奈緒役・釈由美子は「私の役どころは映画にはないキャラクターで新左衛門の妻を演じます。格好良い男性陣の中で、紅一点で浮いてしまっていますが、舞台の中で奈緒という存在が熱い男性陣の戦いの中で癒やしとなるように頑張ります」と語り、「今回、私は殺陣のシーンはないということなのでがっかりしていますが、大和撫子の芯の強さを出せるようにやっていきたい」と意気込んだ。
最後に高橋は「スピード感あふれる、力あふれるエンターテインメント作品になると思います。マキノさんに全員で食らいついていきますので、きっととてもいい舞台になるのではないかと思います。劇場に足を運んでいただいて楽しんでいただければ幸いです」とメッセージを送った。
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