4月13日(金)より開催する「BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展 Fondation Cartier pour l'art contemporain」のプレス内覧会及び記者発表会が、4月11日、東京オペラシティで行われた。
同展は、現代アーティスト「BEAT TAKESHI KITANO」日本初の個展となるもので、'10年にパリ・カルティエ現代美術財団にて大ヒットした展覧会の日本凱旋となる。天才コメディアン、世界的映画監督、役者などさまざまな顔を持つ氏の、新たな一面となる現代アーティスト「BEAT TAKESHI KITANO」の奇抜なユーモアと、斬新なアイデアにあふれたユニークな作品が一堂に会するアミューズメントパークのような展覧会となっている。
記者発表会に登場した「BEAT TAKESHI KITANO」は、「(アーティストとして)いろいろ褒められちゃってて、困っちゃってるんですけども、自分の絵は6歳か7歳の子供が描いたと思ってくれていいし、まあ、キャンパスやなんかの値段を考えれば、『お金使ってるなぁ』っていうぐらいのもんで(笑)。森(昌行)社長は、絵を絶対売らないって言ってましたけど、私は腹の底から『売れねぇかな』と思ってるんですが…(笑)。まあ、買うほどの価値があるとは思いませんが、できたら楽しんでいただけたらと思っています」とあいさつした。
忙しい中での創作活動について「高いお金払って、いい酒飲んで、夢中になって酔っ払ってるより、意外と絵の具を買って絵を描いてるのも精神的に同じ『酔い方』するなと」と告白。「好きな作品は?」との質問には「自分の場合は、いろんな肩書きを持ってるけど、何一つ誇れる物がないんだよ。総合で“ビートたけし”。10種競技みたいなもんで、漫才がうまいわけでもないし、映画監督でも、役者でも、音楽でも、小説でも、みんな大したことないけど、全部まとめると少し価値があるという物だから、今回の作品も同じように、全体的に見ていただいて、感覚的に遊んでもらえたらいいな」と明かした。
また、今回は初となる版画も展示。版画の魅力について「バレンでこすった後に、(作品を)開ける瞬間のどきどき感は、おネエちゃんのパンツを下ろす時の興奮と同じ感じ(笑)」と、おなじみのたけし節で爆笑を誘い、同席していたカルティエ現代美術財団 ゼネラルディレクター、エルベ・シャンデス氏の通訳に対し「訳さなくていいですからね」と言って、再び会場を沸かした。
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