5月19日(土)、テレビ朝日系で冤罪(えんざい)により全てを失った青年と、その青年の復讐を止めるべく奔走する刑事の姿を描いた「ドラマスペシャル 灰色の虹」が放送される。婚約者を殺害される暗い過去を持つ刑事・山名役に椎名桔平、冤罪をかけられた青年・江木を塚本高史、そして「相棒」シリーズのメーン監督・和泉聖治氏がメガホンを執った、豪華な顔ぶれによるこの春最も骨太なサスペンスがいよいよ放送を迎える。
同ドラマは、山本周五郎賞を受賞した気鋭の作家・貫井徳郎氏の同名小説が原作。“冤罪”と“復讐”という心のよりどころがないテーマから人間の深淵をえぐる重厚なサスペンス。5年前に婚約者を殺害されて以来、久々に現場復帰した捜査一課の刑事・山名(椎名)が、復帰早々に直面した殺人事件を共に捜査した刑事・伊佐山(寺島進)が事故死する。その後、日を置かずに同じ事件を担当した検事・谷沢(渡辺いっけい)が刺殺されるという事件が発生。山名は、伊佐山と谷沢が以前にも同じ殺人事件を担当しており、その事件の犯人とされた青年・江木(塚本)が逮捕されてもなお無実を主張していたということを知る。そんな中、江木の事件を担当した弁護士・綾部(神保悟志)も不審な死を遂げていたことが発覚し、山名は一連の事件が刑期を終えた江木の手による復讐連続殺人ではないかという結論に至り、江木の行方を追う…というストーリーとなっている。
主演を務める椎名は「去年の夏ごろにお話をいただいて、すごく長い時間をかけて台本を手直ししまして、京都で映画並みのスケジュールで撮影をしました。こんなにぜいたくに時間をかけてスペシャルドラマを撮ることができるのかという驚きもありながら、役者としてはすごく恵まれた環境でじっくりと作品と向き合うことができました」と穏やかに明かす。
また、重厚なサスペンスに仕上がった本作の見どころを「この作品は冤罪を扱った骨太な人間ドラマ。僕が昔から普遍的に心ひかれるのは人間ドラマなので『ようやくこういう骨太なのがきたな!』という感じです。最近他局でちょっとチャラい役もやっているんですけど(笑)。ここは本当に役者のできる限りの力をかけてやってみたいと思って入りました。和泉監督の演出と自分のこうしたいというものがすぐに合致して、あとは自分の演技を頑張るだけだという現場で撮影して、終わってみればとても期待の持てる作品になったと思います!」と熱くアピールした。
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