フジテレビ系で27日放送された「2012ロンドンオリンピックバレーボール 世界最終予選 日本×セルビア」の視聴率が23.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録したことが分かった。また瞬間最高視聴率は、出場を決めた夜8時44分、31.6%だった。
相手は昨年のW杯でストレート負けを喫したセルビア。韓国が既に全体の3位以内に入ることが確定していて、日本は勝利、もしくは負けても2セットを獲得すればアジア勢の枠で五輪出場が決まる大事な一戦だった。
第1、第2セットを日本とセルビアがそれぞれ取り合い、迎えた第3セット。セットポイントで新鍋理沙選手のスパイクがコートに突き刺さった瞬間、東京体育館は歓喜の渦に包まれた。ただ第4、第5セットを奪われ、結果は逆転負け。五輪出場を決めたとはいえ、今後に向けて課題を残した形になった。
真鍋政義全日本女子監督は「五輪最終予選を、選手、スタッフは非常に緊張の中で、プレッシャーの中で迎えた。最後はこういう形で(ロンドン五輪への)チケットを獲得したけれど、選手たちは非常によく頑張ってくれました。この苦しい気持ちを生かして、次はロンドンで頑張りたい。きょうは荒木が非常に良かった。まずはもう一度、サーブ、サーブレシーブ、ディフェンス、この3つを特に強化したい。五輪最終予選はこういう結果になったが、本大会ではベストを尽くします」とコメントを寄せた。
また、キャプテン・荒木絵里香選手は「本当に苦しい状況の中で、何とかどんな形でもいいから(五輪の)切符を取ろうという思いで戦って、とにかく取れてまずは良かったです。(個人として)今までチームに迷惑を掛けていたので、この試合に懸ける思いは強いものがありました。(2回目の五輪に向けて)本当にこの最終予選が苦しかった分、もっともっとチームとして強くなれると思います」と意気込みを語った。
エース・木村沙織選手は「最後まで本当に苦しかったけれど、まずは(五輪出場が)決まって良かったと思います。(3回目の五輪に向けて)もう1回、チーム全員でこの大会の反省するべきところはしっかり反省して、五輪本大会に生かせるようにみんなで頑張りたいです」と先を見据えると、司令塔・竹下佳江選手は「きょう、本当は勝って終わりたかったのですが、切符が取れたことが何よりです。こういう経験はなかなかできないので、そこから勝ち残ってこれたということは、そこからつなげていけるものがあると思うので、ロンドンに向けて頑張りたいです。(3回目の五輪ですが?)私にとってはラストチャンスだと思います。必死にメダルを取りに行きたいです」と気を引き締めた。
6月1日(金)からは男子大会が開幕。植田監督率いる“龍神NIPPON”も眞鍋JAPANに続いてロンドン五輪出場への期待が高まる。
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