放送翌日に増刷決定!? 「スミスの本棚」現象とは?

2012/06/17 06:00 配信

芸能一般

テレビ東京系にて放送されている経済ニュース番組「ワールドビジネスサテライト」(毎週月~金 夜11:00放送)内の書籍を紹介するコーナー「スミスの本棚」で取り上げられた本が、放送翌日に増刷が決まるなど売り上げが増える現象が相次いで起きている。

「スミスの本棚」は、隔週水曜日に番組内で放送される1コーナー。毎回ゲストが登場し、自身の人生や仕事の転機になった一冊の本をリレー形式で紹介している。ことしに入ってからはサッカー日本代表の遠藤保仁が推薦した「グアルディオラのサッカー哲学」(実業之日本社)が、放送後に発行部数が1万5000部から3万6000部と倍増。さらに作家の本谷有希子氏が紹介した「幸福について―人生論」(新潮文庫)は10万部近い増刷を記録している。

このような相次ぐ“スミスの本棚”について鈴木宏昭氏(テレビ東京 報道局ニュースセンター)は「『スミスの本棚』はゲストが人生や仕事の転機となった一冊の本を紹介する構成のため、ゲストが語る言葉を通じて視聴者が本に関心を持ちやすく、直ちに推薦本を購買する行動につながりやすいと思います。また、本番組を視聴者がFacebookなどで話題にすることが多く、推薦本の反響が放送後にどんどん広がる傾向もあります」と分析。さらに「放送が3年目に入りコーナーが定着したこともありますが、隔週で5分程度のコーナーの持つ影響力の大きさに番組側でも驚いています」とコメントを寄せた。