高橋留美子の短編作品が初のドラマ化!!

2012/06/16 16:45 配信

ドラマ

「プレミアムドラマ 高橋留美子劇場」の会見に登場した村上淳、小日向文世、水野美紀(写真左から)

NHK BSプレミアムで7月8日(日)から2週連続で放送される「プレミアムドラマ 高橋留美子劇場」の完成試写会、記者会見が都内で行われ、同作に出演する小日向文世、村上淳、水野美紀が登場した。

同作は、人気漫画家・高橋留美子の短編作品集を初ドラマ化したもの。原作の短編作品3本をより合わせて一つの世界観にまとめて描き、全2話で放送する。かつてはニュータウンだったが、今は住民とともに少しくたびれ気味の「さいわい町」を舞台に、どこにでもある夫婦・家族の小さな物語を描く、笑って泣ける物語となる。

第1章の「赤い花束」で、裸踊りの格好で自分自身の葬儀に出席することになった幽霊を演じる小日向は「頭にネクタイを巻いて、おなかに絵が書いてあるおじさんの役だと聞いて、この歳で裸を見せるのに抵抗がありましたが、私の女房が高橋さんのファンだったということもありやってみようと決意しました。高橋さんの人に対する温かい視点や思いやりが表現されていてとても温かい作品になっています。出演できて本当に良かったと思います」と妻の後押しがあったことを明かした。

第2章の「運命の鳥」に出演した水野は「高橋留美子さんの作品は私もファンで、本を読ませていただいた時に人間の日常がすごくポップに表現されていて、高橋さんならではのセンスとテイストがそのまま入った脚本だと思いました。現場もすごく楽しかったですし、この作品に参加させてもらえることをすごく幸せに感じています」と自身がファンである作家の作品に関われたことを喜んだ。

また、両作品に出演し第1章で小日向と共演した村上は「小日向さんの裸踊りの格好に現場は慣れてたんですけど、僕は笑いをこらえるのに大変でした」と撮影中のエピソードを告白。さらに、小日向は「今日の会見の前に、控え室を出るときに水野さんにあいさつしたら、あいさつを返してくれなかったんです。どっかのマネージャーだと思われてたみたいです」とコメントすると、水野は「小日向さんは大好きな先輩で舞台の上や映像の中ではすごくオーラを放つ先輩なのですが、普段はそれを完全に消し去る技術もマスターしていて、これが本物の俳優というものだというのを今日改めて感じました」と答え会場を笑わせた。

最後に同作品のチーフプロデューサである海辺潔氏は「この2つの作品は世界観とかを含めてかなり違うテイストになっているのでぜひ2本とも見ていただけたらと思います。非常にファンの方が多い高橋留美子さんの原作漫画をもとに作るということで、実はものすごくプレッシャーを感じていましたが、出演者の方々にも恵まれて非常に手応えを感じています」と思いを語った。