もはや国民的ドラマと言っても過言ではないテレビ朝日系の人気作「相棒」から、新たにスピンオフ映画が誕生することが分かった。今回は“トリオ・ザ・捜一”の一人としても人気の、川原和久演じる警視庁捜査一課・伊丹憲一刑事が、田中圭演じるサイバー犯罪対策課専門捜査官・岩月彬とコンビを組み、巨悪に立ち向かう。「相棒」からスピンオフ映画が誕生するのは六角精児主演で、'09年に公開された「相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿」以来となる。
「相棒」は、水谷豊演じる警視庁特命係の警部・杉下右京が、コンビを組む刑事と共に難事件を鮮やかに解決する人気ドラマ。初代相棒、寺脇康文演じる亀山薫はseason7で卒業し、season7の最終回に及川演じる警部補・神戸尊が特命係に配属された。しかし、その神戸も3月21日に放送されたseason10の最終回スペシャルで“卒業”し、次回作からは成宮が3代目相棒として右京と共に事件を捜査することが決まっている。
今回のストーリーは、ある殺人事件の現場に、通常現場には現れないサイバー犯罪対策課の刑事(岩月)がいたところから始まる。実はその被害者というのは、サイバー犯罪対策課もマークしていた人物で、伊丹と岩月は「刑事の勘」と「情報分析」、「熱血」と「クール」、「正義」と「仕事」と、ことごとく異なるキャラクターに苦労しながらも共に捜査を進めていく。そして、2人は“ある企業の機密漏洩”にぶつかり、事件は意外な展開を見せる。水谷や及川、鈴木杏樹、原田龍二、六角、神保悟志らおなじみのメンバーに加え、国仲涼子、田口トモロヲ、別所哲也らゲスト陣も豪華に送る。また、脚本は「相棒」や「科捜研の女」シリーズ、最近では「ATARU」(TBS系)をヒットさせた櫻井武晴氏が担当する。
ことしは、3月に終了した「相棒 season10」を一つの区切りとして“新世界”へと突入する記念すべき年。「相棒-劇場版Ⅱ-」('10年公開)の、シリーズを揺るがす大事件で深い世界観を見せつけた後の“新たなるチャレンジ”となる。確固たるドラマの世界観の中でのレギュラー陣の魅力に脚光を当てつつも、真骨頂ともいえる社会派エンターテインメントの味をよりハードに打ち出していく。
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