「ヤマトに新しい風を!」新作ヤマトのエンディングを歌う結城アイラに直撃!

2012/06/25 17:52 配信

音楽

6月27日(水)に新作ヤマトのエンディング曲を発売する結城アイラ

数多くのアニメソングを歌う結城アイラが、「宇宙戦艦ヤマト2199」第一章「遥かなる旅立ち」のエンディング曲「星が永遠を照らしてる」を6月27日(水)に発売することが決定した。「宇宙戦艦ヤマト2199」は、‘74年にテレビ放送された「宇宙戦艦ヤマト」第1作をベースに、新たなスタッフで制作する完全新作アニメーション。今回はその第一章のエンディング曲を歌う結城アイラ本人に、楽曲に込めた思いを聞いた。

――「宇宙戦艦ヤマト2199」のエンディング曲に選ばれた時の感想をお聞かせください。

「宇宙戦艦ヤマト」は歳が離れた兄が世代で大好きで見ていたので、私もつられて見ていました。自分が生まれる前の作品なのに、世代を感じさせない素敵な作品だなと思っていました。ワクワクしながらいつも見ていて、ヤマトの大ファンだったので、電話でマネージャーから「新しいヤマトのエンディングに決まったよ!」と言われた時は「えっ!?えっ!?」って何回も聞いてしまうぐらいビックリしました。すごくうれしかったけど、そこから今度は、誰もが知っている大作でエンディング曲を歌わせていただくということに、本当に私でいいのかなというプレッシャーで押しつぶされそうになりました。

――「星が永遠に照らしてる」はどのように作られましたか?

曲自体もスタッフのみなさんの思いが詰まっている曲になっていて、まず、ささきいさおさんの旧作のエンディングだった「真赤なスカーフ」のアンサーソングの形で作りたいねというお話がありました。「真赤なスカーフ」は乗組員の方たちの気持ちや旅立つ側の気持ちを歌っていると思うんですけど、「星が永遠を照らしてる」は見送る側の女性の気持ちで作りたいということで、ヤマトの大ファンである作詞家の畑亜貴さんも思いの詰まった歌詞を書いてくださいました。その歌詞を見て、また大号泣ですよ。レコーディング当日も感情を入れ過ぎてしまい、感極まって歌えないという状況がありました。

――曲を最初に聞いた時のイメージはどうでしたか?

最初に聞いた時は、壮大な曲でとにかく優しい曲だと思いました。歌詞がのるまでは、サビで力強く歌い上げる“歌姫”のようなイメージの楽曲だったのですが、実際に歌い上げてしまうと、信じてる気持ちや優しい気持ちが全然伝わらなかったので、レコーディングの時は今までの曲の中でも本当に一番抑えて、ささやくような感じで歌いました。この曲はこれから始まっていくヤマトのストーリーを描いていく序章のエンディングなので、優しいものから始まったらいいのではないのかなと思いながら歌いました。

――特にお気に入りのフレーズはどこですか?

大サビの「かなわないことだとわかっているけど、思わず手をさしのべる」のところですね。女性のけなげな気持ち、ひたすら待っているよという優しい気持ちに共感して、こういう女性になりたいなと思って歌入れをしました。

――新しいヤマトの魅力を教えてください。

まずキャラクターがみんなイケメンです(笑)。旧作に沿って作ってありますが、旧作よりも設定に無理がなく、分かりやすくなっています。出渕監督自身もヤマトの大ファンなので、ファンならではのこだわりが見えて、旧作のファンの方も新たに見るファンの方も楽しめる作品になっています。私は映画館に3回見に行ったんですけど、エンディングでも誰も席を立たずに聴いてくださっていて、皆さんのヤマト愛を感じました。

――映画館でご自身のエンディング曲が流れた時は、どのような心境でしたか?

ソワソワしてしまいました。隣の隣に座っている方がエンディングで号泣されていて、「ヨシッ」って思いました(笑)。ささきいさおさんという偉大な先輩が旧作を歌われているので、新しいものがファンの皆さまに受け入れられるのかなというプレッシャーがすごくあったんです。この作品の発進式というイベントで、初めて新しいエンディングを歌わせていただいた時に、ささきいさおさんとご一緒させていただく機会があったのですが、その時に歌えないと思うぐらい緊張していた私に、いさおさんが「緊張とかプレッシャーとかあると思うけど、ヤマトに新しい風を吹かせてね」と言ってくださって、すごくありがたいと感激したのを覚えています。

――最後にファンへのメッセージをお願いします。

「宇宙戦艦ヤマト2199」は、何年もかけてじっくり作った作品ですので、ぜひ劇場に足を運んでいただけたら幸いです。そこで新しい風を吹かせられているか、エンディングを聴いて皆さんにご判断いただければと思います。個人的には今年はライブやイベントがたくさん予定されていますので、皆さまにお会いできたらうれしいです。