ホラー大好き! 竹中直人流のホラー映画の楽しみ方とは?

2012/06/27 06:30 配信

芸能一般

この日、ホラー映画について語った竹中直人

映画専門チャンネルのムービープラスで'11年の4月に放送され、好評だった特番「竹中直人の“映画好きで何が悪い!”」の第2弾が、7月1日(日)に放送される。その収録が都内で行われ、竹中がホラー映画を中心に、自身の大好きな映画についてディープに語った。

――今回のテーマはホラー映画でしたが、竹中さんにとってホラー映画とはどういうものですか?

ホラーを見ると心が安らぎます。怖いものが本当に好きなんでしょうね。ホラーの新作が公開されたら、絶対に見に行かなきゃって思っちゃうし、心の中のイベントなのかもしれない。お化け屋敷に入るのと変わらない感覚ですね。

――今回の収録中に、ホラーの代表作「エクソシスト」を、公開当時に映画館で何度も見たと言われていましたが、その魅力はどこにあるんでしょうか?

「エクソシスト」には悲しみがあるんです。ホラー映画って銘打っていますけど、怖いだけじゃなくて、家族が崩壊する話でもある。愛はちゃんとあるのに、何かがずれてしまう。みんなが離れ離れになって家族が崩壊していく。それが苦しくてね。基本の設定がとても悲しかったですよね。そういう底辺の暗さが魅力でもある。

――ホラー映画では、役者の走る姿がすごく重要だともおっしゃっていましたね。

映画では走っている姿が美しいっていうのも大事ですね。ホラーではありませんが、僕は「ラスト・オブ・モヒカン」に出演していたダニエル・デイ=ルイスが大好きで、彼が走っている姿を見ただけで、もう涙が出ちゃいますね。ホラー映画だと「バイオハザード」のミラ・ジョヴォヴィッチも走り方がカッコイイ。ホラー映画では、逃げるっていうのも醍醐味(だいごみ)の一つですからね。

――竹中さんがナレーションを担当する「毎月1日はLOVE Moviesの日」が、毎月1日にムービープラスで放送されています。7月はホラーの名作「13日の金曜日」がセレクトされていますが、この作品の魅力を教えてください。

あのシリーズは、ジェイソンというキャラクターが素晴らしいですね。アメリカのホラーはモンスターの造形が素晴らしい。「エルム街の悪夢」のフレディもそうだし、キャラクターに惹(ひ)かれます。今回ムービープラスで放送されるのは「13日の金曜日」シリーズの1作目なんですが、実は、いつものジェイソンが出てくると思っていたら大間違いで、マスクをかぶっていないジェイソンが登場するんです。しかも、犯人はジェイソンじゃないし! あと、放送はないんですが、個人的には「ジェイソンX 13日の金曜日」もお薦めです。ジェイソンが宇宙に行っちゃうんですよ! 

――他にも竹中さんが今後、視聴者に紹介したい「LOVE Movies」はありますか?

埋もれた「LOVE Movies」がいいですね。あまり知られていない作品。今、あえて一つ挙げるなら、ロバート・アルドリッチ監督の遺作で「カリフォルニア・ドールズ」っていう作品があるんですが、これがまた傑作なんです! 機会があれば、ぜひ皆さんに紹介したいですね。