早乙女太一が「殴られるかも…!?」GACKTが4役をこなす舞台の全キャストが勢ぞろい!

2012/06/29 15:13 配信

芸能一般

7月15日(日)から始まる舞台「MOON SAGA~義経秘伝~」の全キャストが発表された

GACKTが原作・脚本・演出・主演の4役をこなす舞台「MOON SAGA~義経秘伝~」の全キャスト発表記者会見が6月28日に都内にて行われた。既に発表されていた巴御前(ともえごぜん)役の大和悠河、陰(かげ)役の早乙女太一に加え、木曾義仲(きそよしなか)役に前川泰之、伊勢三郎役に高橋努、佐藤嗣信(つぐのぶ)役に福本信一ほか全キャスト37名が発表され、記者会見に登場した。

同作はGACKT初の主演舞台となった「眠狂四郎無頼控」の第2弾。平安時代後期、異能力を持つ主人公・源義経(GACKT)が苦悩しながら生きる姿を描いた時代劇ファンタジーで、7月15日(日)から東京・赤坂ACTシアターを皮切りに、名古屋、福岡、大阪で上演する。

原作・脚本・演出・主演全てを担当することになったGACKTは「人が組み立てた骨組みの中で内装を作っていくよりも、自分が骨組みから作ってしまった方が早いんじゃないかと思って、僕が全部やることになりました」と経緯を明かした。「女性やダンサーがたくさん入っていることで、通常の時代劇と見せ方を変えたいです。背面のLEDと前面の自分たちのアクティングを上手に連携させて、今まで誰も見たことがないステージを作ろうとかなりの時間を費やしています。僕が言っていることは決して大げさなことではないので、見にきていただいて、泣いていただいて、心を震わせてください。僕らは必ず感動という形で答えます」と意気込みを語り、自分たちの舞台に自信を見せた。

一番こだわった点は「通常の平安時代を描いたものではなく、平安期のイメージ。そして、その当時いたであろう“物ノ怪(もののけ)”と“人間”と、物ノ怪の血を持った“者ノ不(もののふ)”たちとの中で起こった出来事。かなり派手な演出にはなるとは思うのですが、決して争いは何も生まないというメッセージをファンタジーの世界を演じることによって、もっと素直にぽんと届けられるのではないかと思ってます。どろどろした人間くさいパートもありますけど、全体的には非常に見やすい面白い作品になっています。ファンタジーの世界を通して、今の自分たちがもう一度見直さなければいけないところを、どうやって届けられるかというところにこだわってやっています」と答え、熱いメッセージが込められていることを明かした。

GACKTと共演して、大和は「細部に至るまでGACKTさんの作られた世界観が詰まっていまして、今、私たちは一生懸命そこに追いつこうと稽古をしています。ものすごく的確に良くなる方法や見せ方を言っていただけるので、稽古しながら発見が多いです」と演出家としてのGACKTを賞賛。早乙女は「細かく分かりやすく丁寧に優しく伝えてくれるので、すごくやりやすいです。もっと緊張すると思っていたし、殴られたりするのかなと思っていました」とコメントすると、GACKTから「おーい!」とツッコミが入り報道陣を笑わせた。焦った早乙女は「本当に優しい人なんだなと安心して稽古しています」とすかさずフォローを入れていた。

ラブストーリーの要素が入ることについてGACKTは「義経は巴御前に片思いをしていて、義仲と巴の愛を友として見守っている中で、最終的に運命のいたずらで自分たちが戦うのですが、ぶっちゃけた話、僕が義仲やりたかったなと。スタッフにも義仲やらせてくれ!とずっと言っていたんですけど、記者発表で義経やりますと言ってしまったので、黙って義経やります」と少しすねた様子で語った。この舞台で描く巴御前については「かわいそうだなと思う部分もあれば、色っぽいなと思う部分もあって、こんな女性いたらいいなって思う部分がたくさんあるんですよ。それを悠河に求めていて、表現する時にそれじゃ足りないと最初はずっと言っていたんですけど、途中から悠河のスイッチが入って、稽古の最中に僕何回も泣いているんです。それぐらい悠河の巴御前にドキドキしながら、義仲うらやましいなと嫉妬しています」と大和の女性らしい演技を絶賛しつつも、まだ義仲に未練を持っているようだった。

最後に、先日のICONIQとの熱愛報道について記者から質問されるとGACKTは「(付き合っているかどうか)そんな話はしたことがないので、今度ベッドの中で聞いてみます」とはっきりしない答えで報道陣を振り回し、会見場を後にした。