山本耕史が見事な殺陣を再び魅せる!“裏”忠臣蔵を描いた「薄桜記」

2012/06/30 17:04 配信

ドラマ

「BS時代劇・薄桜記」に出演の高橋和也、柴本幸、山本耕史、長塚京三と、脚本を担当したジェームス三木(左から)

NHK BSプレミアムで7月13日(金)より放送がスタートする「BS時代劇・薄桜記」の試写会が、6月29日、都内にて行われ、出演者の山本耕史、柴本幸、高橋和也、長塚京三らが登場した。

本作は、華々しい赤穂浪士たちの活躍の陰で、吉良上野介(きらこうずけのすけ)方として消えていった一人の侍・丹下典膳(たんげてんぜん)の姿を通し、“裏”忠臣蔵を描いた作品。武士社会の掟のために愛しながらも別れざるをえなかった典膳と妻との美しく切ないラブストーリーが一貫して描かれている。'11年4月から同局で放送されているBS時代劇枠の第5作目であり、「陽炎の辻~居眠り磐音 江戸双紙~」で主演を務めた山本が再び剣豪役で殺陣を披露する。

第1回の試写を見た感想として「とてもうれしかったというのが率直な感想です。自分たちがやってきたことが形となって目に飛び込んできた時に、このシーンはこういう心情でやってたなということをあらためて見れて、皆さんの力が集まっていると感じました。第1話は典膳の左手もまだありますが、第2話からは典膳の片腕がなくなると共に、ストーリーもものすごいスピードで進展していくので、これから見どころがたくさん出てきます」(山本)、「今ちょうど撮影の後半を撮っておりますが、(第1話を)こんな穏やかな時もあったなと思って見ておりました。第2話からはすごい展開が待ち受けていて、激動の人生を体験させていただいております(笑)。なによりも1話を見て思ったのは、丹下典膳が格好良くて、こんな素敵な男性が世の中にいるのだろうかと思うくらい魅力的なのと同時に、キャラクターが皆人間くさくて、一人一人がこれからどうような人生を送っていくのだろうかと、視聴者としても楽しみに見られました」(柴本)、「これほど出来上がりが楽しみで焦がれた作品は久しぶりです。4月から始まった撮影もほとんど終わりを迎えています。山本耕史さんとも現場で大変いい関係で撮影ができました。後は皆さんに見てもらい、判断してもらうしかありませんが、自分としては堀部安兵衛(中山安兵衛)という役をいただいてよかったなと、これほど役を愛することができてうれしく思います」(高橋)、「僕がNHKの時代劇のお話を頂いた時にはまず断りません。というのは台本が全て揃っているから。台本に書かれてあるせりふを楽に言えるようになれば、吉良上野介の人物像がすっとできるんだなと思っています。吉良上野介とうのは文化人であったから、ジェームス三木先生のようにやればいいんだと思いました(笑)」(長塚)とそれぞれコメント。

また、脚本を担当したジェームス三木氏は「時代劇は、若い人には演じる方も見る方もよく分からないという時代になりました。撮影が終わって、かつらを外して『昔の人たちは大変だったなあ』と言った(若い)俳優がいました(笑)。こういった時だからこそ、ちゃんとした時代劇をやろうと思いました。また、作品の中で説明や解説をすることなく、見る人たちの心の中で完成するように作りたいと思って書きました」と作品への思いを語った。

さらに、制作統括の佐野元彦氏から「吉良上野介の唯一のアクションシーンで登場する浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)を誰が演じたか、他にも番組の中で随所にお楽しみキャスティングも隠されているので、それも楽しみにしていただければと思います」と公表されていないビッグキャストをにおわす発表もあった。