7月よりテレビ埼玉他全国8局で、サバイバルバラエティー「今夜野宿になりまして」がスタートする。
この番組は、「自然の中で生きる術を学ぶ」をテーマに、アンタッチャブル・柴田英嗣が、ゲストと野宿をするというもの。野宿のスペシャリスト・カメ五郎の指導の下、ナイフ、テント、塩などの必要最低限の道具だけで2泊3日のサバイバル生活に挑戦する。
今回、本作が全国放送のテレビレギュラー復帰作となる柴田にインタビューを行い、ロケの過酷さや心境を語ってもらった。
――最初にこの作品の話を聞いた時の感想はいかがでしたか?
何だか、始めに聞いてたのと、実際にやってることが違ったんすよね…。最初は「動物と触れ合ったり、自然の恵みを得て、2泊3日くらいでやるんですけど」って聞いていて、「いいねぇ! 楽しそうじゃん、サバイバル!!」って、マネジャーと話していたんですが、いざやってみたら「ガチで野宿しよう!」みたいな…。
――サバイバルや野宿に対して興味はあったんですか?
特にないです。ドラマとか映画みたいに「ナイフ一本持って、ジャングルに入って…」みたいなのはやってみたいなと思ってましたけど、実際やってみて現実を直視したら、イメージとは全然違ってましたね。草食べるとか、その辺にいる虫捕まえるとか、「これ食べるんですか!?」みたいな出来事に現実を思い知らされました。
――テレビレギュラー復帰作としては、過酷過ぎませんか?
(レギュラーのお仕事で)本当にありがたいんです。ありがたいんですけど、1回収録して「もう辞めたいな」って思いましたね。こんな経験、今までないです! 若手の芸人も(ゲストとして)一緒に野宿してくれるんですけど、誰一人「次、また呼んでくださいよ」って言わないんですよ(笑)
――最初の野宿は、多摩川だったと聞きましたが、いかがでしたか?
現実と非現実が入り混じっているというか…。川の方を見ていると、川や小石しかないんですが、振り返るとスーパーがあるんです。アイス食べてる人とすれ違ったりするのに、俺たちは草食ってるし…。精神的にも辛かったですね。
――一番辛かったことは何ですか?
やっぱり、おなかが空いちゃうことですね。朝から晩までずっと動いてて、何が起こるか分からないからずっと撮影してるんです。だから、休む時間もないし…。半日くらい無駄に過ごしちゃうみたいなこともあるんですよ。
――多摩川での野宿では、キングオブコメディ・今野浩喜さんとS×Lが参加されてましたが?
若手の芸人とはいえ、やっぱり嫌な物は嫌なんだなって思いましたね。ノリノリでミミズ食うやつなんて、あんまいねぇなって(笑)。普段は俺に盾突くような奴じゃないのに「それ、柴田さんがやってくださいよ!」って言ってきますからね(笑)。ただ、今野には「こいつ、サバイバルになったらすぐに死ぬな」って思いましたね。何もしないから。
――2泊3日というのが、微妙に長くて辛いのでは?
すごい長いです! 1泊とは全然違いますね…。二日目の朝! 本当、嫌ですよ! 初日はとりあえず無我夢中でやるし、三日目は惰性で行けるんですが、二日目の朝は本当に辛い…(泣)
――回を重ねるにつれて、サバイバルスキルが上がっていきますよね?
まだ2回しか撮影してないんですが、もうすでにスキルはかなり高いですよ。食べられる野草とかも見分けられますし! だってそれしか食ってないから(笑)。火をおこす授業もやったんで、材料があればできますし。
――スキルが上がっていくにつれ、興味が沸いてきたりとか?
ないですね! 全然、ないです!! いざという時の知識として持てるというのはありますけど、「このスキルを使って!」みたいなことは毛頭ないです。もしも、プライベートで野宿するような所に行くなら、僕は全部揃えて行きますね! バーナーから何から便利なやつ全部っ!!(笑)
――この番組を通して伝えたいことや見どころなどをお願いします
伝えたいことというか、「今の世の中って超便利だよ」っていうのが伝わると思います(笑)。俺たちは、ただ一生懸命に野宿をするので、あとは皆さんが何かを感じてくれれば。ペットボトルにちょっと余った水とか捨ててませんか? ダメですっ! 番組だと、一日中動き回って、やっと飲んだ水がまずいんですから。どれだけ普段飲んでる水がおいしいか! そういうのが伝わると思います。伝えようとはしてないんですけどね(笑)
――ちなみに、2泊3日の収録を終えた後って、何が一番したいですか?
実は、ロケの後にラジオの生放送があるんです。なので、ラジオの生放送までがサバイバルなんですよ(苦笑)。…で、帰ったら即寝! ベッドに入る瞬間が超幸せなんです!!
――最後に、初の野宿となった多摩川編の見どころをお願いします
多摩川に妖怪が出たんですよ(笑)。なので、妖怪をお見逃しなく!
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