'90年のスタートから21年にわたり10シリーズ、全500回540時間(単発含む)という驚異的な数字を残して昨年9月に連続ドラマとしての幕を閉じた橋田壽賀子ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」が、この秋に2週連続の2時間ドラマ(計4時間・放送日時未定)として放送することが決定した。
石井ふく子プロデューサーは「昨年の秋にシリーズが終了してから、手紙やメールで視聴者の皆さんから新作の強いリクエストがあり、街を歩いているとファンの方に肩をたたかれて、直接訴えられることもありました」と、続編への期待が大きかったことを語る。
作家の橋田壽賀子氏も前シリーズの最終回の台本に“作家の願い”と題し、「私はこの二十年、岡倉大吉、そして五人の娘たちの人生と一緒に歩いてきました。これから先もこの人たちがどう生きていくのか、見守っていきたいと思っております。またいつかこの家族たちのことをご報告出来る日が来るのを願っております」とメッセージを寄せ、連続ドラマではないにしても続編の可能性をにおわせていた。
今秋放送のドラマでは、岡倉家とその家族の1年後が舞台。いま現実に降りかかっている問題・悩みなどわれわれを取り巻く日常をリアルに掘り起こし、懐かしい親戚に久しぶりに会うような楽しさとともに、登場人物のその後をじっくりと描いていく。ストーリーは、大騒ぎの末に結婚した眞(えなりかずき)と貴子(清水由紀)がうまくいっていない様子で、五月(泉ピン子)らが気をもむ中、離婚にまで発展するかもしれないとハラハラさせる内容になる。
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