映画「汚(けが)れた心」のジャパンプレミア試写会が、7月18日、都内で行われ、舞台あいさつに伊原剛志、常盤貴子、奥田瑛二が登壇した。
本作は、第二次世界大戦直後にブラジル日系移民の間で起こった抗争を描いたもの。
日系移民のタカハシを演じた伊原は「この映画のオーディションに行くまで、この(映画の)ようなことは全く知りませんでした。演じることになって、まず移民の歴史を知ろうと思って、いろいろリサーチしました」と明かし、「この映画をやって、遠ければ遠いほど故郷を思う気持ちって強いんだなと感じましたね」と心境を語った。一方、タカハシの妻・ミユキを演じる常盤は「台本を読んで、恐怖心が強くなりました。それは、戦争に対してもそうだし、同族同士の争いもそうなんですが、一番怖かったのは報道の規制です。今でも起こりうることなので」と感想を。
また、元日本帝国陸軍の大佐・ワタナベを演じた奥田は「日本とは真逆に位置するブラジルでの話。全く異国の地で、ワタナベが持っていた日本人としてのアイデンティティー“大和魂”と、どう自分が対峙するかを気を付けました。撮影中、ずっと森の中に住んでいて、出没するヤモリが唯一の癒やしでした」とおどけて、会場を沸かせた。常盤は「食事中でも、映画の内容の話になり、(真実に即しているか)調べ物が始まって、ブラジル人のスタッフでは気が付かないことなどを修正しながら、みんなで協力し合って、作りました。私も、初めて撮影で使う料理を自分で作って持って行ったんです」と日本映画ではあり得ないエピソードを披露し、観客を驚かせていた。
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