直木賞作家・佐藤賢一の小説「女信長」が、'12年末にフジテレビ系で2夜連続ドラマとして放送されることが決定し、主演を天海祐希が務めることが分かった。
同作は、戦国武将・織田信長が実が女性だったという大胆な設定で、信長にまつわる歴史上の謎をひも解いた話題作。女性として生まれながらも家督を継ぐ嫡男(ちゃくなん)として育てられ、戦国大名として頭角を現していく一方、女性であるがゆえに生じてしまう武将たちとの愛憎に苦しむ信長を天海が演じるほか、内野聖陽、小雪、伊勢谷友介、長澤まさみ、玉山鉄二、中村獅童、藤木直人、佐藤浩市、西田敏行といった豪華俳優陣の出演で話題を呼んでいる。
女性でありながら男性として生きることを強いられ、御長(おちょう)と言う本来の自分と信長の間で揺れ動く複雑な役柄に挑戦する天海は「織田信長公と言えば、戦国時代で真っ先に名前の挙がる人物ではないかと思います。さまざまな事を考え始めると、あまりのプレッシャーに押しつぶされそうなので、ころ良いところで自分から思い悩むことをやめる術を身に付け始めています(笑)」と率直な気持ちを明かし「人生において何度経験できるか分からない、正しくありがたく幸せな挑戦です。その奮起の方が強く、素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんと共に全力で撮影中です。楽しみにしていただけたら幸せです」と意気込みを語った。
一方、フジテレビの村瀬健プロデューサーは「織田信長の代名詞ともいえる“本能寺の変”がなぜ起こったのか。永遠の謎とも言われるこのミステリーを引き起こしたのは、実は“女である信長”と“男である光秀”とのラブストーリーだったという、誰も想像しなかった新解釈がこのドラマのハイライトとなります。見終わった時には『もしかしたら信長は本当に女だったのかもしれない』と皆さんに思っていただける、説得力に溢れているドラマになると思います。戦国の世を舞台にした、豪華キャスト競演による濃厚な人間ドラマにご期待ください」とアピールした。
史実と仮説を織り交ぜた大胆なストーリーと、戦国時代の人気キャラクターに挑む豪華キャスト人の競演に注目したい。
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