初回視聴率16.0%は7月期連続ドラマでトップ! 「京都地検の女」が愛される理由は…主婦目線だから!?

2012/07/26 09:30 配信

ドラマ

7月26日(木)に第2話が放送! 名取裕子が見どころを語る(C)テレビ朝日

テレビ朝日系で7月5日にスタートした木曜ミステリー「京都地検の女」が、7月クールの連続ドラマの中でトップの16.0%という高視聴率を記録している。(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)'03年にシリーズ第1弾が放送されてから約10年、今作がシリーズ第8弾になるが、ここまで愛され続ける理由はどこにあるのか。2週間の放送休止をはさみ、7月26日(木)に放送される第2話を前に、主演の名取裕子に秘けつを聞いた。

◆“50を過ぎたらお母さんかおばあちゃん役”という常識を覆した!

ことし55歳になり、今クールの連続ドラマでは最高齢の主演女優の名取は「私のような世代の女優が主演でやれるドラマってほとんどどこにもないと思うんです。だいたい50を過ぎたらお母さんの役か、はたまたおばあちゃんの役か、そういうドラマしかない中で、仕事もあって主婦でもあり、母でもありという設定の、この“後期中年者”のおばさんが主役をできることってないでしょ?(笑)。でも、あや(名取)は普通に生活をしながら『こうあってほしい』という正義を持つ立場にもある。主婦の方を筆頭に、見てくださる方にとってそこが新鮮なんでしょうかね」と、作品が支持されてきた理由について自分なりの解釈を語る。

◆主人公・あやは、“まじめに働いている主婦にとって憧れの存在”

普通の主婦でありながら“スーパー主婦”でもあるあやを演じるが「三度のご飯を作って、親の世話をして、税金を払って、真面目にやっている人たちって本当に大変なんですよ! そこを同じ目線で見ながら自分にはない“法律の番人”としてスカッと事件を解決していく。法曹界にいて、頼もしい部下もいて、同僚もいて、京都に住んで、というのが少し憧れにもなると思うんです。だから、あやはある種、まじめに働いている主婦たちの憧れの立場にある人だと思う」と主婦の気持ちを代弁。さらに「(ここまで愛されてきたのは)自分たちにしか分からなかったような視点でモノを見てくれるというか、完全な男性目線じゃないところも良かったのかもしれないですね。脚本家は男性も女性もいますけど、骨太のお堅い話もあれば、女性ならではの情緒的な優しいきめ細かいものもある、そこがバランス良く織り交ざっているのも良かったんじゃないでしょうかね」としみじみと明かした。

◆クオリティーが高いものをきちんと出し続けている!

そんな中で、“座長”として作品のクオリティーを維持し続ける秘けつについては「とにかくきちんとしたものをお客さんに届けるということ。いつも良い品質のものを丁寧に出し続ける。京都のおばんざい屋さんじゃないですけど、だしからきちんと取るように、1カットずつ手を抜かずに丁寧に良いものを提供し続けることが大事だと思います。この10年でメンバーも何度か変わっていますが、やっぱりクオリティーが高いものをきちんと出し続けるということは変わらないと思います。一生懸命生きることが良かったことだと思えるような、そういう番組をきちんと提供していきたいと思います!」と、力強くアピールした。

主婦の目線、クオリティーが高いものをきちんと出し続ける、といった普通のことを継続していけることが最大の強みなのかもしれない。今後も名取演じる“スーパー主婦”の活躍から目が離せなそうだ。