8月3日から10日間にわたって、夏休みの渋谷で繰り広げられているタウンフェス「a-nation musicweek」の3日目の8月5日に、4~6月にテレビ東京系で放送されたアニメ「這いよれ!ニャル子さん」の初の単独イベントがSHIBUYA-AXにて開催された。「邪神生誕祭」(昼の部)、「邪神降臨祭」(夜の部)と題して、各回1700人を動員。イベントには声優を務めた阿澄佳奈、喜多村英梨、松来未祐、大坪由佳、新井里美、羽多野渉に加え、長澤剛監督が登壇した。
最初のコーナー「作品に這いよれ!!名状しがたき作品トーク」は、アフレコ現場や制作裏話など、長澤監督を交えてのトークコーナー。「ニャル子さんってどういう作品?」という質問に、「優しさと愛にあふれた情操教育エンターテインメント」(阿澄)、「中の人たちも一緒に乱れていたという意味で“乱”」(喜多村)、「ニャル子の見た目のかわいさと内面のギャップを楽しむアニメ」(新井)、「“扉がひらく”作品。自分にはないと思っていた癖(へき)がね…。男の子(が好き)でもいいのかな?男の子でもいいんだ! 性別とか関係ないな!(笑)」(羽多野)、「ニャル子は書きやすくて、書いてて楽しいんですよ。仕事なんで書いててしんどい時もあるんですけど、ニャル子を書いてると楽しくなって、すごく良い作品でした」(長澤監督)とそれぞれ答えた。「アフレコ現場でのアクシデントは?」という質問には、新井が「ガヤ(街や学校シーンの背景で流れる音声)の録音の時にキタエリ(喜多村)ちゃんが未祐ちゃんにしつこく絡み続けていた」と明かし、バラされた喜多村は自ら「予告編で自分が間違えた時に阿澄さんのせいにする」とさらに暴露。主人公のニャル子を演じる阿澄は「1話のアフレコの後、声が死んだ」などさまざまなエピソードを披露した。
続いて「ゲスト紹介のようなもの」というトークコーナーでは、主題歌や劇中の音楽を担当したRAMM(ラム)、田中秀和(MONACA)、畑亜貴が登場。「ニャル子ではどんなオファーや注文を受けましたか?」という質問に対して、エンディングを手掛けたRAMMは「オープニングは最初から電波な曲(すさまじいハイテンションな曲)になると聞いていたので、対照的にニャル子さんの淡い恋心の歌になりました」と明かし、オープニングの作曲を担当した田中は「監督さんの方から下敷きになる楽曲として“ジンギスカン”の“ウー!ハー!”という掛け声のニュアンスを入れてほしいと言われて作った楽曲だったのですが、畑さんの詞に“うー!にゃー!”と入っていた時には驚愕(きょうがく)しました」とコメント。その作詞を担当した畑は「特に注文はなかったので、ニャル子さんにどう這いよったらいいのかな?と考えたらこれしかなかった」とオープニング制作秘話を語った。ほか、クイズコーナーでは、ニャル子が食べた朝ご飯の順番を当てるといった難問が出題され、声優陣が激闘を繰り広げた。
ライブコーナーでは、後ろから這いより隊G(阿澄・松来・大坪)が、「太陽曰く燃えよカオス」をフルバージョンでライブ初披露した。会場も一体となって「うー!にゃー!」と声を出し、大盛り上がり。2曲目は後ろから這いより隊B(喜多村・羽多野)の「黒鋼のストライバー」で、力強い歌声で会場を魅了した。ラストはRAMMの演奏で阿澄がエンディングテーマ「ずっとBe with you」を歌い上げた。
最後の出演者のあいさつでは、「作詞をした時はまさかこんなに大勢のみんなが“うー!にゃー!”してくれるとは思わなかったので、性的じゃない意味で興奮しました」(畑)、「皆さんと一緒に念願の“うー!にゃー!”ができて満足しております。宣伝隊長や人外の役などいろんな経験ができた作品でした。もし2期があったら、2期でも宣伝隊長として頑張っていく気まんまんです」(大坪)、「もうすぐ35歳なのにこういう衣装が着れるのは皆さんのおかげです」(松来)、「少年役で喜多村の引き出しを楽しんでいただければいいなと思います。皆さんの熱気を受けて、真尋役に出合えて良かったなと感じるひと時でした。願わくばニャル子2期、そして黒鋼のストライバー2ndシーズンを!」(喜多村)、「ニャル子さんこれで終わるわけがないと思いませんか? 引き続き楽しみに待ってていただけたらうれしいです。私たちも待っておりますので、引き続き応援よろしくお願いします」(阿澄)、「まだまだ原作は続いておりますので、皆様の応援があれば、もしかしたら偉い人に届くかもしれません」など、感想や2期への期待を語った。
アンコールは、お客さんによる“うー!にゃー!”という声援に応え、最後に出演者全員と会場のファン全員で「太陽曰く燃えよカオス」を熱唱。渋谷に“うー!にゃー!”という大合唱が鳴り響いた。
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