「遺留捜査」のロケ地・月島には“温もり”がいっぱい!

2012/08/18 14:00 配信

ドラマ

「遺留捜査」は東京・月島が舞台ということもあり土地を生かした撮影が行われている(C)テレビ朝日

企業も学校も夏休みシーズン真っただ中ということで、嬉々として外出の予定を立てている人や、中にはそろそろどこに行こうかネタが尽きて悩んでいる人も多いのでは? そんな人たちの参考に、人気ドラマのロケ地巡りを紹介。今回は、テレビ朝日系で毎週木曜に放送中の「遺留捜査」のロケ地である東京・月島。主人公たちが所属するのが月島中央署というだけあって、同ドラマはもんじゃストリートや屋形船など、“月島の顔”がふんだんに使われている。

「遺留捜査」は、マイペースな刑事・糸村(上川隆也)を中心とした月島中央署の刑事たちが月島周辺で起きるさまざまな事件を解決に導く刑事ドラマ。糸村は一見事件とは無関係そうな遺留品に着目し、その遺留品が残した“被害者の最後の声”を読み解くことで真相の解明へ繋げていく。'11年4月クールに放送された同作の第1シリーズは警視庁捜査一課が舞台だったが、今作からは所轄である月島中央署が舞台に。糸村の新天地を月島に決めた理由について、テレビ朝日の三輪祐見子プロデューサーは「前作の最後に伏線があったんですが、糸村を所轄に異動させようと決めて、いざ、どこの所轄にしようかと考えたとき、夏ドラマなので海も感じさせつつ、下町っぽさと都会っぽさを共存できる場所ということで、月島は面白いんじゃないかなと。もんじゃという名物もあるので…」と舞台設定の裏側を明かした。その言葉通り、すでに販売を終了してしまったが、月島のもんじゃストリートでは番組とのコラボメニュー“遺留もんじゃ”が販売されるなど、地域密着型のドラマ作りを体現した。

月島は、東京・中央区にある隅田川河口を埋め立てて、明治時代に造成された人工の島。当初は、築島(つきしま)といったが、東京湾内に“月の岬”という観月の名所があったことにちなみ、当時の東京市参事会の決議により命名されたという。なんと言っても名物はもんじゃ焼き。月島の中心に位置する月島西仲通り商店街(通称・もんじゃストリート)には70店舗以上のもんじゃ焼き店が軒を連ね、人気店になると休日は行列ができるほど。ちなみに、「遺留捜査」の制作発表記者会見が行われたのもこのもんじゃストリート内のもんじゃ焼き店である。

なお、月島の魅力はもんじゃだけではなく、朝潮小型船発着施設(朝潮小型船のりば)などから出航される屋形船や、三輪Pがテーマとして掲げた“下町っぽさと都会っぽさの共存”という意味では、月島近郊の佃島から望む高層ビルの風景なども一見の価値があるだろう。ちなみに、8月23日(木)放送の第6話の冒頭では、八嶋智人演じる佐久間刑事、岡田義徳演じる二宮刑事らが事件を目撃するという重要な場面で、屋形船が使用されている。

さらに、三輪プロデューサーは、これまで月島近郊でロケをしてきた中で印象深いスポットを、「月島というか佃なんですが、初回の一番最後のシーンで出てきたところで、住吉神社のすぐ近くの佃小橋。赤い橋なんですが、後ろにマンション群を臨む素晴らしい光景です。それから月島で言うと、やっぱりもんじゃストリートでしょう。特に中心にあるかつて日本最古だった交番。今は使われていないんですけど、一応ドラマ内では“吉田さん”っていう人がいるという設定で使われています」と教えてくれた。

一方、そんな情緒あふれる月島の魅力について、主演の上川は、「『温もり』でしょうか。撮影で度々伺うごとに感じた、われわれを温かく迎えてくれた皆さんのまなざしや気遣いには、この言葉がピッタリくると思います。もんじゃストリート周辺の方など、皆さんとても協力的でいてくださるので」と下町の人情を第一に挙げていた。