テレビ朝日系では、10月から米倉涼子が主演を務める新感覚医療ドラマ「ドクターX～外科医・大門未知子」の放送が決定。現在「遺留捜査」を放送中の木曜夜9時枠で、米倉は「ナサケの女～国税局査察官」でタッグを組んだ脚本家・中園ミホと再タッグを組み、勤務医でも開業医でもないフリーランスの医師を演じる。米倉は「10月クールのドラマは面白そうな作品ばかりなので、私も負けないように頑張ります！」と控えめに意気込みを語った。
同ドラマは、特定の病院や大学医局に属さず、非常勤のスポット的な業務をこなすフリー医師・未知子の活躍を描く。大学医局の弱体化によるヒエラルキーの崩壊、医師不足による勤務環境の悪化、訴訟リスクの増加などが相まって、近年日本でも増加傾向にあるフリーの医師の実態から、その功罪はいかなるものなのかを問う社会派な面を持つ医療ドラマ。医療と金、医局と人脈が切り離せない現実の中、米倉演じる一人のフリー女医の破天荒な活躍を通し、医師の品格を問う問題作となっている。
「黒革の手帖」（'04年）では、夜の銀座を舞台に男の裏金を奪い取る悪女を、「交渉人～THE NEGOTIATOR～」（'08年）では、人質も犯人の命も奪わない女刑事を、そして「ナサケの女～国税局査察官」（'10年）では悪質な脱税者を追い詰めるマルサの女を演じ、華のある女優として確実な成長を遂げてきた米倉が、そびえたつ“白い巨塔”を舞台に、名医紹介所からやってきた外科医の女を演じ切る。
再び木曜9時枠に帰ってきた米倉は「日本のサラリーマン社会って、どこか“残業することの美学”みたいなものがあるじゃないですか。でも本当に仕事ができる人は、決められた時間内で仕事を終わらせ、残業などはせずに、その時間を自分のために使うと思うんです。“不本意ながら自分の人生を会社に捧げてしまっている”、そんな方々に、大門の生き方を見て、スカっとしていただけたらうれしいです。これまでに演じてきた女性のように“トラウマ”や“影”などはない女なので、このドラマではセクシーでちょっとアダルトな米倉涼子を目指してみようかな！（笑）」と演じる喜びを素直に表した。
この記事の関連情報はこちら（WEBサイト ザテレビジョン）