テレビ朝日系で10月からスタートする国民的刑事ドラマ「相棒 season11」の初回スペシャルで、水谷豊扮(ふん)する杉下右京が同シリーズ史上初めて海外での事件に挑むことが分かった。香港の総領事公邸で発生した、香港警察も踏み込めない難解な事件を追う。香港での撮影について、水谷は「香港はかつてイギリス領だったので、興味を持っていたというあたりは非常に右京らしいなと思いました。初めて来ましたが香港の持っている人のエネルギーはすごいですね」と、未知なるパワーに圧倒されていた。
また、新レギュラーとして右京(水谷)の“新相棒”成宮寛貴演じる甲斐享の恋人・笛吹悦子役で、元宝塚歌劇団のトップスター・真飛聖が、そして享の父・甲斐峯秋役で石坂浩二が出演することも発表された。悦子は航空会社の客室乗務員という役柄で、演じる真飛は'09年に上演された「宝塚版・相棒」で主人公の右京を演じたという縁がある。一方、石坂演じる享の父・甲斐峯秋は警察庁次長という高い職位の人物。息子の享との関係性や、これまでの「相棒」ワールドの人物たちとの関係性など明らかになっていない点は多いが、重厚なドラマの世界にさらに深みを持たせてくれそうだ。水谷は、真飛のキャスティングについて「まさに意表をつく、絶妙なキャスティングだなと思いました。悦子が享にとって、年上の彼女というのも面白い設定だと思いました」と、どこかうれしそうに温かく受け入れた。
同じく今作からレギュラーとなる成宮は、あらためて“新相棒”というポジションに「小さい頃から水谷さんの作品を見てきたので、まさか自分が大先輩の水谷さんとお仕事ができるなんて本当に感激しています。さらに、相棒という国民的なドラマでタッグを組ませてもらえるのはうれしい限りです。水谷さんはアニキ的というか、兄弟のような感じで接してもらって不思議な感じです」と、大役に心を弾ませた。また、恋人役の真飛については「真飛さんは男役だったこともあり、本当に頼り甲斐があります。ロケの合間に談笑している時も笑い声が低くて(笑)。役でも年上の彼女ですので、楽しみにしてください!」と全幅の信頼を寄せていた。
重要な役どころで新しく「相棒」の世界に飛び込んだ真飛は「宝塚時代から『相棒』の大ファンだったので、漠然といつか『相棒』に出たいという夢があったんです。運良く出してもらえるとしても犯人役かなと思っていたら、自分の予想もしていない成宮さん演じる“享の彼女”という役柄で出演させていただけるることになって、決定したときはうれしくて泣いてしまいました(笑)。成宮さん演じる享とは、ドラマの中では良い感じのカップルなんですが、成宮さんには宝塚では男役だった自分を女として見ていただいていないので、女らしくなっていく様子も見どころかもしれません(笑)」と、胸を弾ませた。
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