日本を代表するアニメキャラクター・ドラえもんの誕生日となる9月3日、神奈川・川崎の「藤子・F・不二雄ミュージアム」でオープン1周年のセレモニーが行われた。ドラえもんにとって記念すべき日となる3日、川崎市長の阿部孝夫氏からの粋な計らいにより“特別住民票”が贈呈された。
9月3日は、総来場者数53万7000人('12年9月3日現在)に及ぶ人気観光スポットである同ミュージアムのオープン1周年記念日。ちょうどドラえもんの生誕100年前の誕生日でもあるこの日に、同ミュージアムがある川崎市の特別住民票が贈られた。特別住民票の贈呈式に登壇した阿部市長は「皆さんご存知の通り、『藤子・F・不二雄ミュージアム』がオープンして丸1年たったところです。ドラえもんの誕生日は2112年9月3日。きょうは2012年の9月3日ということで、ちょうど100年前になります。そんな記念すべき日に何かしようということで計画してきました。作者の藤本弘さんはこの生田緑地の近くにお住まいになってドラえもんを書き始め、藤子プロの作品を創作してこられました。そういうこともございまして、きょうはドラえもんの生誕マイナス100年、ミュージアムのオープン1周年ということを記念して川崎市の特別住民票を差し上げようと思います」と贈呈理由を明かした。また、同ミュージアムの館長・伊藤善章氏は「阿部市長のすばらしいご英断のおかげで晴れてドラえもんが川崎市の市民になれました。本当にありがとうございます! 120年後にはドラえもんも選挙権を持って、選挙にきてくれるだろうと思います。当ミュージアムの設立目的はファンの皆さまへの恩返し。なんとか1周年を迎えて、私どもはその目標をかなえられたかなと思います。最後にご来館いただきました皆さま、川崎市の皆さま、そしてこのミュージアムの関係者の皆さま、働いている全員に感謝を込めましてごあいさつとさせていただきます」と深々とお礼の言葉を述べた。
さらに、テレビ朝日系では9月7日(金)に「ドラえもん誕生日スペシャル」を放送する。長編アニメ「アリガトデスからの大脱走」のほか、100年後の未来を子供たちと共に考えるミニコーナー「100年後ボックスプロジェクト」の中間発表も行われる。「アリガトデスからの大脱走」は、夏休みの宿題をやらずに新学期を迎えたのび太だが、ママや先生に叱られて大慌て。頼みのドラえもんも助けてくれず困り果てたのび太は、スペアの四次元ポケットから“もしもボックス”を取り出し、「誰も叱ってはいけない世界」を作り出す。一方、ドラえもんは同窓会に出席するため、未来の世界へ戻ることに。ところが、のび太が使ったもしもボックスの影響で未来の世界が変わってしまい、つい乱暴な子供を叱ったドラえもんは、現行犯で逮捕されてしまう…という話。夏休み明けの子供たちの共感を呼ぶ感動の冒険ストーリーとなっている。
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