音楽プロデューサー・梶浦由記の追加公演ライブは、日本語、英語、梶浦語が入り乱れるごちゃまぜライブ!?

2012/09/15 15:52 配信

音楽

音楽プロデューサー・梶浦由記が「Yuki Kajiura LIVE vol.#9 “渋公Special”」を開催

音楽プロデューサー・梶浦由記が9月9日、東京・渋谷公会堂にて「Yuki Kajiura LIVE vol.#9 “渋公Special”」を開催した。本公演は8月31日から9月2日まで3日連続で東京・新国立劇場で行われた「Yuki Kajiura LIVE vol.#9“3days Special”」の追加公演。梶浦の別名ユニット・FictionJunctionのボーカルを務めるWAKANA、KEIKO、KAORI、YURIKO KAIDAのほか、ゲストボーカルとして戸丸華江が参加した。

ライブ前に囲み取材が行われ、梶浦は今回のライブのテーマについて「たくさん曲をやることだったんです。持ち曲が最低数百曲はあるので、その中から何をやるかいつも非常に厳しい選択だったんですね。日本語の曲もやりたいし、インストゥルメンタルもやってみたいし、英語や造語の曲もやってみたいという悩みをいっそ分けちゃおうということで、3日間全く同じ曲を1曲もやらないライブというのを企画しました。追加公演が決定した時に、3日間の総打ち上げみたいな“ごちゃまぜライブ”にしました」とコメント。

さらに3日間のライブを「(2日目に参加しなかった)歌い手さんよりもバンドさんの方が大変でした。3日間で60曲以上というライブを試みたのは初めてでしたし、なかなか頭の中に入らなくて、バンドメンバーみんなが大変そうでしたね」と振り返った。特に印象に残った日はインストゥルメンタルの楽曲が中心だった2日目で、「2日目は私たちにとっても冒険で、いつもの歌姫さんたちは出さないというライブをやったのは初めてだったので、どういうふうになるかなと思っていました。演奏していて手ごたえがあったのと、ライブが終わった時に、座って聴いていた皆さんがスタンディングオベーションをしてくださり、感動してしまいました。こんなマニアックなライブでも、みんな喜んで音楽として聴いてくれる良いお客さんに恵まれているということがうれしかったです」と感想を語った。

追加公演である本ライブでは、今回のライブで絶対入れたかったと梶浦が話す「Lotus」で始まり、「機動戦士ガンダムSEED HDリマスター」のために作られた「Distance」や声優・千葉紗子に提供した「さよならソリティア」など、全25曲を披露。最後は梶浦が「一生好きだなと思える曲。おばあちゃんになっても作曲家をしていて良かったと思えるような長い付き合いにしたい曲」と語る「Sweet Song」で、梶浦ならではの美しいコーラスワークを響かせ、観客を魅了した。

アンコールではASUKAがシークレットゲストで登場し、いつもは他の歌姫にカバーされていた「everlasting song」を熱唱するというサプライズも。最後に梶浦は「私の舞台の原体験はオペラ。オペラに行くのは私にとって一大イベントで、オペラのドキドキワクワク感がなかったら今の私にはいなかったと思います。オペラを見た時のどうしようもない感動をずっと探して、今までやってきました。その時の感動と少しでも似ているものを作れて、お届けできていると願いつつ」と語り、しっとりと「maybe tomorrow」で幕を閉じた。