高田純次の“適当節”に阿部寛もタジタジ… 是枝裕和監督の“せりふ”作りのこだわりとは?

2012/10/10 04:00 配信

ドラマ

ドラマでも“適当男”は健在の高田純次(写真左)

現在放送中のドラマ「ゴーイング マイ ホーム」(毎週火曜 夜10:00-10:54 フジテレビ系)に高田純次が本人役で登場する(11月13日放送回)。

同作品は、連続ドラマ初挑戦となる是枝裕和監督が、人々のおかしみや温もり、心の痛みを爽快でありながら奥深い味わいで描く極上のホームドラマ。また、久しぶりのドラマ出演で、阿部寛とは初共演となる山口智子や、民放地上波連続ドラマが10年ぶりとなる宮崎あおいをはじめとする豪華キャストの出演でも話題を集めている。

高田の登場シーンは、CMプロデューサーの良多(阿部)が高田を起用してお菓子のCMを撮ろうとするワンシーン。良多がイメージを伝えるべく、自ら高田のお面を被ってせりふを言うダミー映像を見せると、高田は「これそのまま使えば? ギャラはもらうけど(笑)」とにやり。高田の“適当節”で良多はタジタジに…。

劇中では、こんな是枝監督の遊び心が凝縮された場面が随所にちりばめられている。登場人物たちのどこか温かいクスっと笑える“せりふ”の作り方について是枝監督は「なるべく会話は意味がない方がリアルでいいなと思っている」とこだわりを語る。そんな、是枝監督の生み出す“せりふ”は、西田敏行が「監督の書く“せりふ”が好き過ぎて一度もアドリブが放てない」と絶賛するほど。

自然と引き込まれていくストーリーもさることながら、監督がこだわり抜いた“せりふ”にも注目したい。

記事は、「週刊ザテレビジョン40号」(発売中)から一部抜粋したものです。