「環境」と「命」をテーマとした独創的なストーリーと本格的なアクションが話題を呼んだ、沖縄県産特撮ドラマ「ハルサーエイカー」の続編が、10月6日から放送スタート。そこで、今作より新キャストとして加わった、田畑ハル役のAKINAにインタビューを敢行。役に対する思いや、作品の見どころについて余すところなく語ってもらった。
同作は、ハルサー(農家)一族の末裔であるハルサー・アイ(福田萌子)が、古代からよみがえった敵と永遠の不作を阻止するために戦うストーリー。シーズン2は、その1年後が舞台となり、ノーグ・ヘラーとノーグ・カマーを蘇らせるため鍛冶屋を訪れた妹のアイと、鍛冶屋の弟子として修業中の姉・田畑ハルの再会から始まる。
――本作への出演が決まった時の感想を教えてください。
今年の2月に「オバー自慢の爆弾鍋」(沖縄ローカル)というドラマの撮影で沖縄に来ていたんですけど、台本を入れていたクリアファイルが偶然「ハルサーエイカー」で、それから再放送を見てすっかりファンになってしまって(笑)。出演のお話をいただいた時は、ドラマと同じスタッフが制作に携わっていることもあり、そういういろんな縁が重なってすごくうれしかったですね。
――役作りで意識されたことについてお聞かせください。
前半のハルは引っ込み思案で、図々しい妹のアイのことを、嫌いではないけれどすこし疎ましく思っているように演じています。後半は、アイにいろんな変化がある回なので、ハルの気持ちも変化させたいな、と。アイが危険な目に遭ってしまう事件があるんですが、それによってハルもいろんなことを決断しなきゃいけない場面が出てくるんです。ベラベラと気持ちを言う役ではないので、行動や仕草を変化させてハルの成長を表現しています。
――ご自身が演じる田畑ハルと自分との共通点はありますか?
引っ込み思案な性格が昔の私みたいだなと思いました。私も10代のころは自分の気持ちをなかなか人に伝えられなくて、ひとりで勝手に落ち込んだり、もがいたりという時期があったので、ハルと出会うことで昔の自分と再会したような気持ちになりましたね。
――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
敵役のドブーとチリーは憎めないキャラクターなので、撮影していてもホントおかしくて。で、アドリブを結構入れてくるんですよ。それがもうたまらなかったですよ。笑っちゃいけないんだけど“プププ”ってなって「ハル~、笑わないよ~」って言われたり(笑)。撮影中は本当に楽しかったですね。
――「オバー自慢の爆弾鍋」でもお仕事された岸本司監督の演出はいかがでしたか?
演技指導が細かい時もあるし、あとは、一生懸命覚えたセリフが当日変わってるとか(笑)。岸本監督は当日によく演出を変える方なので、私も負けないようにこんな風に演じたいと伝えていました。
――岸本監督と意見の交換をしながら作品を作っていったという感じですか?
そうですね。「このセリフは必要ないかも知れません」とか「ハルはこういうことしないと思います」とか。岸本監督は全体を通してのハルを見ていますが、私はハルだったらこういう風に思うだろうなっていうのをずっと考えているので。監督は私の意見をちゃんと聞いてくださるので、とてもありがたいなぁって思いましたね。
――キャストの中で仲の良い人はいますか?
アイとの会話シーンはそんなにないんですけど、とってつけた感じの姉妹になるのは嫌だったので、なるべくコミュニケーションを取るようにしていました。無理に距離を縮めるのも大変なので、お互いにしゃべりたい時にしゃべったりして。それが逆にプライベートでもいい関係が築けているのかなって思います。
――福田萌子さんとはプライベートでも遊びに行くような間柄なんですか?
そうですね。撮影が終わってから一緒にご飯を食べに行きました。この前も、「休みの時、『ハルサーエイカー』のポスターを持って幼稚園に営業しに行こうか?」って相談していたところです(笑)。
――最後に、「ハルサーエイカー2」の見どころをお願いします。
ヒーローものって、子どもを対象にしていると思うかもしれませんが、大人が見ても感じることがいっぱいある作品だと思うので、先入観なく見てほしいですね。ハルの視点だと、今まで逃げ出してきたこと、自分のためだったら諦めていたことが、アイのためだと諦めずに頑張るんです。誰かのために頑張る時って、人はものすごい力を発揮するんだなと役を演じて感じたので、そういうハルの成長も見どころだと思います。
迫力あるアクションシーンやコメディー要素はそのままに、今回はハルサー・アイにハルがとどう絡んでいくのかが、物語のカギとなりそうだ。
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