「迷いを抱えたままやっていきたい…」向井理主演舞台で描く至高のラブ・ストーリー

2012/10/18 18:58 配信

芸能一般 会見

会見に登場した出演者たち

向井理主演の舞台「悼(いた)む人」の最終舞台稽古が、10月18日、東京・PARCO劇場で行われた。稽古前の会見には出演者の向井理、小西真奈美、手塚とおる、真野恵里菜、伊藤蘭と演出を手掛ける堤幸彦氏らが登場した。

同作品は、第140回直木賞を受賞した天童荒太原作の同名小説を舞台化したもの。人が亡くなった場所を巡り、その死を悼む男・坂築静人(向井)を中心に、生と死、愛、罪と許しを描く至高のラブ・ストーリー。10月19日(金)より東京・PARCO劇場を皮切りに全国11カ所を巡る。

キャスティングについて堤氏は「小説を読んで、この舞台をやりたいなと思った時に向井君の顔が浮かんで、ぜひにとお願いしました」と告白。

一方、死者を悼む旅を続ける男を演じる向井は「難しいですね。まだ迷っているところもありますし…ただ、確立されているキャラクターではないので、その迷いを抱えたまま答えを見つけずにやっていけたらと思っています」と役柄について明かした。そんな中、向井が「主役という点については、(全ての登場人物が重要なので)誰もそんな意識は持っていないと思います。僕もそうですし、スタッフの人も…」と話すと、堤氏が「そんなことはないよ!(笑)」と笑いながら正す一幕も。

また、舞台が8年ぶりだという小西は「自分のことで精一杯ですね。8年ぶりというのもそうですし、役もスッと出てきて、ドュワーっとしゃべって、女性の声も男性の声もいろいろやらなきゃいけないので…。日々、いっぱいいっぱいですね(笑)」と苦労を語った。

最後に向井は「哲学的なこともあり、難解なお芝居の部分もあるんですけど、環境が変われば見え方も変わるような『今の自分は何なのか』を見直せる舞台だと思うので、日本全国に行かせてもらうので、少しでも多くの方に見ていただければ幸いです」とアピールした。