'93年の爆笑問題ほか、これまで数多くのお笑いスターを輩出し、新人の登竜門とされてきたNHK新人演芸大賞。ことしは261組が参加し、ジャングルポケット、さらば青春の光、銀シャリ、タイムボム、うしろシティ、かまいたち、ビーフケーキ、オリエンタルラジオの8組が本戦に出場。激戦の末、うしろシティが演芸部門の大賞を受賞した。
うしろシティは、金子学と阿諏訪泰義のコンビ。美容室での店員と客を演じ、もうすぐパリに行ってしまう恋人を追うか追わないかという他人の話に聞き耳をたてながら、話の続きを聞きたいがために「もうちょっと(髪を)切ってもらえますかね?」「そうしましょうか~!」とやりとりを続けるほんわかコントを披露した。
審査員で演芸作家の大池晶氏は、受賞の理由を「(その場に)いない人を(コントに)うまく利用していることが評価されて、優勝という結果に結びつきました」とコメント。一方、トロフィーを授与された金子は「手で持ってると素材的に指紋がつくんで」と、トロフィーをズボンのポケットにしまい、会場の笑いを誘った。
大賞の発表後、阿諏訪は「まさか大賞をもらえるとは思わなかった」、金子は「めちゃめちゃうれしい。本選では(会場が)ウケていたので、ドキドキしながら(結果を)待てました」と喜びを口にした。また、今回披露したネタを「(美容室のコントで)二人とも脇役をやるっていうのが楽しくて」(金子)、「自分たちがやっていて楽しい、そのとき旬な、今一番やりたいネタでどう審査されるのかなと思って挑みました」と語った。さらに、所属事務所の松竹芸能での受賞は久しぶりですねという記者からの言葉に金子は、「事務所に新しいトロフィーを増やせる!」と喜んだ。
演芸部門の本選の様子は、10月20日、NHK総合にて夜0時50分から放送。
また、落語部門の本選には桂二乗、桂宮路、春風亭昇吉、春風亭ぴっかり、笑福亭喬若が出場し、その様子は11月4日(日)に放送予定。
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