米倉、堀北が大活躍~医師が主役の連ドラの系譜

2012/11/18 14:13 配信

ドラマ

「ドクターX~外科医・大門未知子~」のヒロインを演じる米倉涼子(製作発表会見より)

米倉涼子主演「ドクターX~外科医・大門未知子」(毎週木曜、テレビ朝日系)が、ハイアベレージの視聴率をたたき出している。「私失敗しないので…」と言ってのけるクールビューティーなキャラが格好良すぎの作品だ。ことしの連ドラシーンで女性医師が主人公…といえば、もう一人いた。堀北真希演じる“梅ちゃん先生”だ。こちらはほのぼのキャラだが、スペシャル版が作られるほどの人気を博し、堀北はことしの紅白の司会も務める。ことしの連ドラシーンは、2人の女性医師がにぎわせたいうわけだ。

そんな医師が主人公のドラマはいったい、どれくらいあるのだろうか。医師ドラマの流れをたどると、2008年の1~3月クールは見当たらないものの(看護師が主役のドラマはあり)、同年4~6月クール以降は毎クール製作されている。では、ここ5年間の連ドラの主人公となったピックアップしたのが、2つのリストだ。リスト1は医師の花形、外科医、リスト2はそれ以外の医師をまとめてみた。リスト1はスーパードクターがずらり。「JIN-仁-」の南方仁、「医龍」の朝田龍太郎ら漫画原作のキャラクターが強烈な印象を放っている。女性は大門未知子と、「桂ちづる診察日録」の桂千鶴(市川由衣)の2人(蘭方医・桂千鶴は外科も内科も修めているという設定)。舞台設定を現代に絞ると、大門未知子のみとなり、フリーランスという設定を含め女性外科医が連ドラ主人公というのはかなり新鮮なことが分かる(2007年以前は、90年代に日本テレビ系で放送されていた「外科医 有森冴子」で三田佳子演じる有森冴子のほか片手で数えるほど)。

リスト2を見ると、内科医が多いというわけでもなく、「GM」の総合診療医・後藤英雄(東山紀之)、「獣医ドリトル」の獣医・鳥取健一(小栗旬)とバラエティーに富んだ医師がそろった。ことしになって、研修医ドラマが2本(「レジデント~5人の研修医」「37歳で医者になった僕」)も作られたのも興味深い。

すでに、2013年の新春連ドラでは、「ラストホープ」で相葉雅紀がフジテレビ連ドラ初主演で医師役に初挑戦と発表されている。相葉演じるのは総合医・波多野卓巳。聴診器で聴く“心音”からあらゆる症状を見立てる“診断のプロ”を演じる。連綿と続く医師ドラマの系譜は2013年、どのような様相を見せ、どんなスーパードクターが現れるのだろうか。