新境地に挑んだ上戸彩が失敗!? 「ニコニコして監督に怒られました(笑)」

2012/12/12 16:30 配信

ドラマ

出所後の二人の女性の再出発を描くドラマ「いつか陽のあたる場所で」のキャストが思いを語る

2013年1月8日(火)スタートのドラマ「いつか陽のあたる場所で」に出演する上戸彩、飯島直子、浅野温子が完成披露会見に出席し、撮影現場での様子やドラマへの思いを語った。

原作は乃南アサによる同名小説。上戸は、昏睡強盗を犯し、懲役7年の実刑判決を受けて出所した主人公の小森谷芭子(はこ)役。また、一人息子を守るため、DVの夫を殺害し、芭子と刑務所で出会う江口綾香役に飯島直子、芭子の母で老舗和菓子屋社長の小森谷妙子役を浅野温子が演じる。

上戸は「7年の刑を経て、もう一度人生をやり直していこうという時に、お母さんにはどんなにしがみついても見放され、どんなに甘えても突き放されてしまう(主人公の)芭子ちゃんがすごくかわいそうで、台本を読みながら移動中に号泣していました」と役どころへの思いを明かし、「第一話もそうなんですが、(飯島演じる)綾香さんにいつも励ましてもらったり、元気をもらったりしていく中で、私自身、芭子を忘れて(飯島)直子さんの顔を見るだけでニコニコしてしまうところがあって、いつもそこを監督に怒られていました(笑)。作品自体はすごく真面目ですが、撮影現場では明るく、楽しく撮影させていただきました。静かな、でも温かい希望がいつか出てくるようなドラマに仕上がったと思います」と語った。

一方、飯島は「これから一生懸命罪を償いながら生きていこう、常に元気に明るくをモットーに芝居をした」と振り返り、「珍しいかなとは思うのですが、人を殺めてしまう夢をよく見るんですね。起きたときに、『あ、夢でよかった』って本当にいつも安心するんですけれど、夢の中で“あ、もう自分の人生終わってしまうんだな”とは感じていたので、気持ち的には入りやすかったです。なんだかおかしな感じですけど、夢を思い出しながら演じました」と告白。また、芭子の母・小森谷妙子役の浅野温子は、「芭子の親として3カ月付き合わせていただきました。芭子を突き放さなければいけない役だったので、なるべく、(上戸)彩ちゃんともあんまりって思っていたんですけれど、(上戸と飯島の)二人がべらぼうに明るいわけですよ。明るいは、人懐っこいはで、猫がニャンニャンニャンニャンじゃれこんでいるみたいで。今回の現場では、それが一番つらかったです」と周囲を笑わせ、(作品には)「この二人の健気さが充満していると思います」とアピール。

さらに、制作統括の銭谷雅義氏は、「これまで犯罪に至るまでとか、捕まってしまうまでというドラマはたくさんあったと思うのですが、罪を償って出所した後を描くのは、面白いんじゃないかなと。前科を抱えてしまった人間と、そうではない人間には、すごく大きな目に見えない溝があって、それを乗り越えるということにドラマ的なものが生まれてくるのでは」とドラマの狙いを説明した。